明日のためにその4ページ目

上から読むべし



2012/4

5133.腱鞘炎

日付:4月4日(水) 21時16分

■病気しないのも才能の内
 
 ドラマーが腰痛にも痔にも腱鞘炎にもならないのはひとつの才能だと豪語してきたが、還暦を1年ほど過ぎた昨今、なんだか左手首の筋の具合がよろしくなく、チョットしたことで痛みが走る。これが俗に言う腱鞘炎なのかとも思っているが、ワシもフツーのニンゲンだったのね。トシとったら体の調子を養生しながら、練習もほどほどにせにゃイカンってことか。

 4/8はジンコクを3ドラムで、しかも竜巻太郎とマサトが相手だから、ワシも奮起せねば・・・と思っていた矢先のこと。ま、年寄りだって負けるわけにゃイカン。いっちょ一泡ふかせる位のキモチで叩かねば・・・。

日付:4月15日(日) 8時14分

左手の腱鞘炎に加え、右手も腱鞘炎になった。
日常生活の些細なことでも手や指に力が加わると筋が痛い。これまで何十年もドラムを叩いてきたのに腱鞘炎にならなかったのは、ひたすらラッキーでしかなかったのだろう。

 D−1直前に自身のオリジナル奏法に磨きをかけようと、ムキになって練習したのがよくなかったのに加え、加齢で体の部品が劣化しているのも原因のひとつだろう。

 腱鞘炎になっちまえば、したいこともできず、大きく叩きたいこともできなくなってしまう。今後は腱鞘炎になっても、筋が痛くならない叩く奏法を探りつつ体得するしかあるまい。


日付:4月27日(金) 9時1分
 腱鞘炎はなかなか治りにくい病気だと聞く。
ご飯茶碗を持つときも痛いし、赤ん坊を抱え上げるときも、ドラムのセッティングでネジ類を回す時にも痛い。

 じゃ、ドラムを叩けないのか?
というとそうでもなく、腱鞘炎になっている指やスジを庇いながらバチを持って叩けば、そうでもない。早い話、痛くないように叩けばいいのだ。

 で、どうやって調べるかというと−−−一度叩いてみて、痛かったらその叩き方をしないで、バチの持ち方なり、リムショットの仕方の角度なりを、いろいろ試してみて、痛くない角度で振り下ろせばいい。

 タムにの移動にしても、腱鞘炎になっているスジを出来るだけ使わない方法で移動すれば痛さを回避できる。ま、これは腱鞘炎になってみないとワカランらんけどな。

★アドバイス的に言えるのは、バチを持つ持ち方で出来るだけ親指に負担がかからない持ち方をすれば、(ワシの場合だけど)腱鞘炎になる率が低い。

★もうひとつはシンバルを上下から叩く、ワシのオリジナル技『ツバメ返し』を頻繁にやると、腱鞘炎になる確率がグ〜ンと高くなるからその積りで。




2バスは白鳥の足?

名前:のなか悟空 日付:5月23日(水) 8時34分

■2バスは損?
 「D-1ドラム選手権」で、2バスと1バスの対戦を多々目撃した人も多いはず。あにはからんや1バスの勝利ってことも何度もあった。

 な〜んでか?
両方を使用するワシの考察として言えば、2人のドラマーが2バス対1バスで対戦する時、聞く側にとっては、低音を乱打しすぎるため、バスドラの音が交じり合って、どっちがどう踏んでいるのか、分からなくなってしまうのだ。

 視覚的には上半身が動いている方に目線が行くのが自然。だが---2バスのバスドラを連打している方にとっては、上半身が少しお留守をしていたとしても、下半身は階段を駆け上がっている状態なのだ。こりじゃ体力の消耗が激しすぎる。だからワシいわく----2バスは白鳥の足----白鳥は優雅に泳じゃいるが、下半身は水中で必死こいて水をかいているのである。

 だとすれば----1バスの側が有利。
どうかね?殆どの2バスドラマーが勝利した理由が。

 2バスで水面下で水をかいているとき、1バスのドラマーはその分の体力を上半身のパワーやスピードにあてることが出来るのだ。ただし、ソロで叩く時のパワーとスピードは2バスに勝るものは無い。ここいらの使い分けが肝心なのだ。で、ワシも密かにトレーニングをしているちゅーわけ。






2012-7-18
■ガラパゴスのイグアナ
 いつも思っている。
共演し過ぎは良くない。なぜなら自分のギザギザの個性が丸くなってしまうから。だからいつも固有進化を遂げたガラパゴスのイグアナでいたい。

 誰とでも合う演奏は、すなわち、自分を削ること。没、個性化。誰とでも合わない演奏はある意味、貴重。

...
■絵の具と照明
 絵の具は混ぜれば混ぜるほど黒に近づいてしまい、赤も白も青も、当初持っていた色では無くなってしまう。照明は重ね合わせれば重ね合わせるほど、限りなく白に(透明)に近づいてしまう。これすなわち、没個性。ワシも持っていたオリジナルの個性はだんだんと無に近づいていってしまう。

 そう標榜してから(する前からもだが)共演者は少ない。それでいいと思う。やりたい人がいれば自分から誘う。その方がいいと思う。予定を消化するための、消化試合はしたくない。

 どうせ音楽じゃ食えないし、音楽芸者にゃなりたくない。
いや、今さら食う積りも無い。せめて自分のやりたいようにやれる仲間とやりたい時に、やりたいようにやるのが、真の自由なミュージシャンだと思っている。続きを読む



5324.明日のためのその××/メトロノームは憲法か 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:7月18日(水) 22時56分

■メトロノームは憲法か
 ミュージシャンにとってメトロノームは神であり憲法である−−−はずだ。だが、クラッシックじゃテンポルバートは多々有るし、行進曲じゃあるまいし最初から最後まで同じテンポじゃ味もそっけも無い。

 で、軽音楽の場合はやっぱりメトロノームが憲法か?というとそうでもなく、さいしょっから最後までメトロノームと同じテンポの曲は無いというのが定説だ。
 では?たとえば曲が120じゃなくて、121だったんだよと言えばメトロノームに無いわけだからええんじゃね?ってことになる。ま、それはどーでもいいことだが。

 所詮ドラマーやベーシストだって人間。
熱い血が通っている。音楽がトコトン盛り上がった時に、ゴルゴ13のような冷徹な鼓動をキープしていられるワケがない。ワシら、生きてんだから。生き物なんだから。

 ということで曲の盛り上がり具合、ノリ具合、興奮の状態によってテンポは揺れる。そんなメトロノームのテンポなんて、蹴っとばしちまうばいいんじゃ。音楽の憲法がナンボのもんじゃい!現に自衛隊だって憲法外じゃないか。

 音楽の憲法もユルイしルーズでファジーであって然るべき。燃えて、楽しけりゃいいのよ。




5329.最近の練習/ツインペダル 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:7月19日(木) 21時50分

■320くらいの速さで
 ツインバスドラにゃ賛否両論あるが、有るんだから使わない手はない。だって320で16分音符を自在に叩ければ、そりゃ楽しい。

 で、還暦過ぎたワシじゃが、今それを練習してるワケ。
右手で320以上でレガートを刻みながら、両足で 16分音符で、いろんな音符を踏むワケよ。でも手と違って細かく出来ないから難しい。でもいろんな16分音符を踏めたら楽しいよ。まだまだだけどね。

 これ出来るようになったら、スゴイぞ。笑!




5339.明日のためのその××/ツインペダル 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:7月23日(月) 22時59分

■明日のためのその××/ツインペダル
 で、ワシは今、何の練習に躍起になっているかというと、320(160)のテンポでツインペダルで16分音符を叩くこと。

 右手でレガートをしながら、両足で連打⇒これはカンタン。これは当たり前でみんなやってる。そうじゃない。

 右手でレガートを刻みながら、ツインペダルでタタンタ、タタンタ、だとかタタタン、タタタンだとか、ンタタタ、ンタタタと入れるわけ。そしてそれらを適当に組み合わせるわけだ。もちろんもっと速く踏める者は連打を6連符にしてみたり、中抜きや頭抜きにしてみると、もっとスゴイし面白い。これは2インバスだけのメリットとなる。
*そうなれば左手は休んでても十分楽しめる。
*ベースの超テクにも対抗できるフレーズを踏めるのだ。

 なんだかピアノのハノンの練習のようで、音楽的じゃなく機械的だけなのだが、所詮ドラマーはパカなんだからしょーがない。機械で打ち込めばすぐ出来ることを、こんな還暦過ぎのオヤジがムキにってやっているんだからバカバカしいといえばバカバカしい話だ。
だが、上記のフレーズがビシッとハマった時は、ホントかよ?ってくらい、超キーモチイイ。いままで聴いたことがないフレーズなだけに斬新だよ。

 さあ、オバカなドラマー諸君、ますますバカに磨きをかけて就業じゃよ、修行!





明日のためのその××/ツインペダル
5405.6連符じゃ!出来た〜! 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:9月9日(日) 8時48分

■6連符
 最近はツインペダルの秘密特訓をしていたのだが、MM=130のソロ中において、6連符を取り入れたソロが出来た。

 やったぁ〜!
これで今までとは違った盛り上がりのエンディングが可能になったのだ。うれしい!

還暦過ぎなんてカンケーねぇ!
だれだって練習さえすれば習得可能だ。若者たち、頑張って叩こうぜ!

■実は・・・
 もっと詳細に言えば、ラディックのスピードキングのペダルを2つ使って、BDを2つ使えば、もっと細かい音符や小技が出来るのだが、
@BO2個を運ぶのが面倒
Aハイハットの位置が遠くなるためBDとHHスタンドを連結する道具が必要になる。それをセットするのが面倒

 よって仕方なくTAMAのツインペダルを使用するのだ。
@TAMAはスピードキングに比べて細かい動きは不得手だが、パワーがある。だから身体をTAMAに合わせて練習するしかないのだ。


■もっと実は・・・
 BDのヘッドの張り方で
@強ければ速い連打が可能だが、音符が不鮮明になる。
Aヘッドの張りが弱くミュートすれば、音はポテポテだが1つ1つの音符が鮮明になる。
Bだが、Aのようにすると、PAの無い場所では、ポテポテ音で泣きたくなるはず。
Cよってワシは@とAの中間を選んでチューニングしているのだ。



5525.思考の考察/なぜバトンを落とすのか? 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:12月5日(水) 18時2分

■オリンピック競技で
 オリンピックをはじめ大大会のバトンリレー競技で、バトンを落とすマヌケが必ずいる。そしてオイラはそれを嗤う。

 だが、チョイ待ちや。
練習でバトンを渡して渡して渡して渡して落とさなかったのに、なぜ本番で落としちまうのか?このまぬけ!と悪態のひとつもつきたくなるのだがフト数日前のライブを省みて感じたことがある。


■なんで?練習したことが出来んのや?
 ワシは自分でいうのもナンだが、このところの1年間は、メチャ早いレガートと、ツイン・ペダルのバスドラムのフレーズに練習を費やしている。

 はずなのに---なんで??
ライブの本番となると全くと言っていいほど、出来ないのだ----
というのも、おもっきり叩くと、レガートなんてできるワケないし、思いっきり踏むとツインペダルなんて随意にならず、とにかく馬鹿踏みするだけ。その挙句、手の筋肉は吊るし、足の筋肉は疲れてフラフラだし、肺への酸素の補給が間に合わない。
結局−−−−練習は意味をなさない。

 だから分かった。
あのバトンを落とす失態は、過度の練習と過度の頑張りにある。100%でいいのだ。100%で。110や120%出そうと思うからイケナイのだ。って思ったわけ。

★写真は数年前のカンボジア/ポイペトにて
彼らは200パーセントの力で荷車を引く。




親父の戯2013年

名前: のなか悟空 日付:3月22日(金) 9時42分

 今更じゃないが、フリーはデタラメじゃない。修練を積んだ者のみに可能な果し合いだと思っている。それは剣道や柔道や合気道や空手など、あらゆる格闘技に精通した修練者の果し合いに似ている。

 空手なら剣道に負ける。その剣道も狭い場所じゃ片手や柔道に負ける。空手も掴まれたら柔道に負ける。でも弓道なら離れた場所で空手に勝る。そんな弓の矢も剣道の上段者は叩っ切ることもできる。

 なんだかんだと理屈はどーでもいいが、そういったあらゆる格闘技や武道を習得した者たちの果し合いの場所、アルティメットのような戦場がフリージャズのステージだと思っている。

 だからその技をジャズ(たとえば空手)だけの物差しで見ないでくれ。ジャズが上手くたって(たとえば柔道)フリー(総合格闘技)はできない。だがフリーの奏者はジャズだって出来る。

 だからさ、なーんにも精通してない奴はフリーをやっても(たとえば総合格闘技)底が浅いよ(極端に弱い)よ、ってこと。いずれにせよ、修練あるのみ、って言いたいんだ。

 頭をよぎった音符をことごとく手で叩くことができるようになれば嬉しいし、いつも斬新な発想ができて斬新な音符が浮かんで来たら嬉しいね。けっしてチンパンジーがデタラメに叩いてるんじゃなくてよ。でも理想的には、あらゆる既成概念から逃れて、無意識にデタラメに叩きだせる高段者になりたいって思ってるわけ。



5758.明日のためのその××/還暦過ぎて実感したそのドラムの姿勢 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:5月7日(火) 8時26分

■教則本の写真
@昔からドラムを叩く基本姿勢というのが、教則本のいの一番に載っている。「脇を締めてバチを持つ」というものだが、こんなのは全く無視して、自分の叩きやすい姿勢でやっていた。

Aさらにトップシンバルのセッティング。
これも教則本では低いのでそれをダサいと思い。できるだけ高いところにセットしていた時代もある。昔、マイルスのバンドにアルマウンゾンというドラマーがいたと思うのだが、彼のトップシンバルの位置たるや自分の身長よりも高いほどの場所に、まるで満月のようにシンバルを地面に垂直に立ててセットしていた。

 それが日本でも流行ってテレビの歌伴などでもそんなセットにしていたら、ワシもご他聞に漏れずやっていたのだが、あまりにも高い場所にセットしているために右の肩が凝ってしょうがなかった。これはみんなも同じだったのだろう。そんな無理なセッティングはいつの間にか誰もしなくなってしまった。


@+Aの前書きが長くなってしまったが、問題はその姿勢----。
教則本の爺さんの宣ってることなんて意に介さなかったのだが、このところ還暦を過ぎたら身に染みて感じるのは・・・肩が異常に凝るということである。ということは無駄な動きを極力排除して、自然な姿勢で最小回転半径で演奏すること。そうすれば肩の凝りを最小限度に抑えることができる。

 すなわち、シンバルは低く、両手は脇に付けて、早い話、地味に地味に叩くこと。

 とはいえ、若い人はガンガン叩けばいい。40肩、50肩、と言われる兆候が出て来るようになってから、ドラムを叩く姿勢を改めて考え直せばいいのである。



5821.やっと気付いたが、40年も経っていた。/大発見! 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:6月16日(日) 11時32分

 ドラマー諸君!
@どーしても足が遅れるというのはよくあること。それをワシは、わしは・・・ペダルに合わせようとして無駄な努力を40年もしてきた。涙。
なーんだ!!ビーターを短くセットすればいいじゃん!ただしパワーはチョット落ちる。

Aツイペダルも同じ
 どのペダルのメーカーだってラディスックのスピードキングには叶わない。でもスピキンはシングルしかないから、他のメーカーのツインを使うしかない。

 すると「左足がどーしても遅れる」それはなぜ?
パイプを使って伸ばしている分、力のロスがあるから−−−−それをワシは30年経ってやっと理解。
「なーんだ!」
左足のビーターを短くすりゃいいじゃん!そしてバネも右足より弱くする。これでOK。右足に劣ることなく、左足がスピーディーに。チョットだけパワーが落ちるが、正確なリズムの方が優先する。

わしはさっきやっと気が付いた。
嗚呼、ここまで来るのに30年かかった…もっと早く気づいていれば、もっと上手くなっていたろう。

 自生代の若いドラマー諸君!
ワシの30年を取り返してくれ!