お笑い愛犬物語/1




お笑い愛犬物語
  /のなか悟空   ジャズ・ドラマー

<まずは紹介> 2009年/2/10




★パピヨンのパピ姫⇒詳細は本文中にて。

★柴犬の「カンクン」。小型犬。
15歳で貰ってきたから・・・現在は17-8歳の老犬。オイラはこの犬に2度噛みつかれた。未だに飼い主の私には心を開いていない。その性格の悪さからかぜーったいに他の2匹になじまなず、いつもうなり声を発している。よって左写真の先輩犬の「マック」にたまにキバをブチ込まれている。よって隔離して収容。

★ポメラニアンのタヌキ爺⇒そもそもは迷い犬。詳細は本文中にて。

★甲斐犬と呼んでいるが血統書の無い、「マック」。中型犬。
いつも「食べる」ことと、「イバリを放つ」ことと、「ウンコする」ことしか考えてない類稀なるバカ犬。だが基本的には平和的で絶対に人には噛みつかない。またカンクン以外のよその犬に対しても敵意は皆無。バカでお人好しで、口と肛門だけの犬。

★シェパードの「チョースケ」の赤ちゃん時代。大型犬。
チョースケの1年半後。体重は35‐40キロ超。やっぱアタマいい。世の中で妻よりも子よりも、純真に私を愛し慕ってやまない忠実な犬。ただし外部の人に対しては攻撃的な猛獣と化す。また他の犬・ネコに対しては制御不能なほどブチ切れる。

★2013-3-28に貰って来た四つ目のよっちゃん⇒コーギーと黒柴のミックス


<春の訪れ>
 一昨夜も昨夜も私らの寝静まった深夜、マックの悲しく切ないすがるような鳴き声が聞こえてきた。
(ロープが首に絡まったのかも?)
心配して起きて行ってみると・・・マックもチョースケもこっちを見て、テレ笑いをしながら尻尾を振っている。
(なーんだ、なんにも無いじゃん)

 昨夜----またまたマックの悲しく切ないすがるような鳴き声が聞こえてきた。心配で起きて行ってみると・・・・また一昨日と同じ。寝床に引き返して耳を済まして様子を伺った。

 なにっ?どうやらマックおじさんが、甘い誘惑的な声を出してチョーヘスケを誘っている様子。呼ばれるたチョースケは自分の小屋を出て行くには出て行くのだが、つまらないからかまた自分の部屋に帰る。そしてまたマックがさらに切なく呼ぶ。そのたびにスョースケがいそいそと小屋へ出入りする音。そんなことを幾度となく繰り返している・・・。

 なるほど・・・春なのである。
バカでお人よしで、食べることと排泄することしか興味の無い----まるで原生動物のようなマックだが、春ともなると別の器官が子孫繁栄の本能に目覚めるらしい。

 おいおい、マックおじさんよぅ。
若くてウブなチョースケに、ヘンな遊びを教えないでほしい。犬のくせに<オスギとピーコ>みたいな声を出さないで!いやっ! ntsitm073246.sitm.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727)




昨夜レンタルDVDを見た。
ブロークバック・マウンテン(Brokeback Mountain)は、アン・リー監督による2005年製作のアメリカ映画である。原作は E・アニー・プルーの 『Brokeback Mountain』 で、数十ページ程の短編小説である。1960年代のアメリカを舞台に、惹かれ合う二人の若い男性の姿を描く。

★最初は「おいおい、コレっていったい何の映画だよぅ」って感じだったが、同性と20年以上も惹かれ合った愛欲のカタチに、僅かながら理解。不本意ながら感動も。この映画を見て、「マックおじさん」と「チョースケ」の、禁じられた愛のカタチにもナットク。 ntsitm073246.sitm.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727)




<マック、逃走す>2009/2-21
 朝、マックの逃走に気付いた。
何かの拍子で首輪のフックが外れてしまったらしい。マックは咬みつきも無いし、闘争心も大して無いので、人や他の犬に危害を加える心配は皆無。これまでも何度か逃走の経験がある。

 マックを呼ぶのはカンタンだ。
エサをやる使い古しのナベの食器を金属の棒状の物で「カンカンカンカン」と叩けば、エサに釣られて帰って来ると知っている。


<マック、車にぶつかる!>
 カンカンと叩く音に引かれて、数十メートル先の路上にマックの姿を確認。こっちへ向かって歩いて来ていた。そこですぐ繋ぐロープを用意。いつでも繋げる体勢に入った−−−その瞬間、マックはちゃんと左路肩を歩いていたのに(人は右、犬は左?笑)、マックの後ろから来た乗用車がマックのケツにぶつけた。マックは瞬間、転倒!だがすぐに起き上がって道路の反対側の路地へ逃走。

 こらぁ!まだ朝の9時過ぎだ。天気は快晴で明るいぞ。いくら犬が放れてたって、ぶつけるこたぁねぇだろう!ブッ切れたオイラはドッグフードの入った食器を車に向かって投げつけた(当たらなかったが)。運転は中年のサラリーマン風。ワシを睨みつけてスピードを落としたが、ワシの怒りの方が勝っていたのか、ヤツはそのまま去っていった。

 オイラはマックを心配して探したが、姿は無い。ということは・・・逃げるだけの体力は残っていたということか・・・ひとまず安心。数分もしないうちに我が家に向かってトコトコ歩いて来た。
(さすがは馬鹿マック。頭は悪いが頑強じゃ・・・)


<やっぱり口と肛門だけの原生動物のマック>
 ふつう車にぶつけられれば、身に染みて少しは賢くなるはず。が、マックは違った。先ほど投げた食器に入っていたドッグフードが路上に散らかっていたのだが、マックったら走ってくる車に我関せずで、道路の真ん中で一粒一粒ドッグフードを拾って食べているのだ。ったくぅ・・・数分前に車にぶつけられたというのに、学習能力ゼロ!

 時は朝、通勤時間帯である。車の通行量は多い・・・たまたま車の列が徐行してくれたからいいものの、馬鹿な運転者がいたら又ぶつけられてしまう。オイラは慌ててマックをロープに繋げた。やれやれ・・・。 ntsitm073246.sitm.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727)




<逃げちまう飼い犬>
 普通、飼い犬というものは首縄を外してもそばに居続けるものだと思う。シェパードのチョースケがそうだ。彼の血統は昔からずーっと警察犬の犬だから、頭も特別賢い。

 どっこい、甲斐犬マックと柴犬カンクンは違う。
マックは脱兎の如くどっか彼方へ駆け出して行き、呼べど叫べど帰って来ない。ただしエサ鍋をカンカンカンカンと叩けば、エサに釣られて帰ってくる=というのもエサをあげる前にカンカンカンと叩く条件反射的教育をしていたからだ。
 カンクンの場合もロープを外すと、スタコラサッサとどこかへ去る。これはエサを見せてもカンケー無い。2匹とも困った飼い犬なのである。


<コンビニが好きなカンクン>>
 じゃあカンクンは逃げてどこへ行くのか?
近くのコンビニに行くのである。コンビニには優しいお姉さんやオバサンたちがいて、期限切れの弁当をあげたりするらしい。だからオイラが迎えに行ってカンクンを呼んでも、そ知らぬ振りをして無視される。

 そんなにコンビニが好きならと、腹を立てて半月ほど迎えに行かなかったことがある。そしたらコンビニから電話が掛かってくるわ、近所の愛犬家から『犬を迎えに行ってください』との電話もあった。だからロープを持って迎えに行ってみたら、カンクンは一回り痩せて小さくなっていて、車にでもぶつかったのかビッコもひいていた。

 カンクンは本意ではないかもしれないが、彼の嫌いなマックおやじと、人はいいが活発すぎてうっとうしいチョースケがいる我が家へご帰還----それから数ヵ月後、カンクンは体重も元に戻り、ビッコも治った。

 今でもカンクンは我が家が嫌いらしい。時おり遠い目をしてコンビニの方角を見ているのを見ると、オイラが夕日を見るたびに西方彼方の国々に思いを馳せるのと似ている。
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<意地悪ジジイのカンクン>
 まだチョースケがコロコロの子犬だった頃、カンジイに遊んで欲しくて近寄ると、カンジイは「う〜っ」と、低いうなり声をあげて、不快感を示した。逆におバカなマツクは、チョースケが尻尾を振って近づくと、(しょーがねぇガキ犬だぜ)と、絡まれるままにして突っ立っていた。ただしこの時期にはまだヘンな欲情は抱いてなかったようだ。いやそれとも密かに・・・。

 
<骨に対する反応>
 自分が子供の頃、飼っていた子犬の食事中に鼻先に触って噛みつかれた事がある。それで常々食事中の犬には絶対に触らないようにしている。犬といえども所詮ケモノ、メシ時に横槍を入れてはいけないのだ。

 こんな例がある-----たまーに肉屋で骨を買ってきて、それを煮て犬たちにあげている。その時の状況だが、チョースケが食べている時に話しかけてもチョースケは食べるのを中止して、オイラの問いかけに尻尾を振って反応する。そりゃそうだ。赤ん坊の時から私が育てたんだから。

 マックの場合−−−話しかけようがどうしょうが、食っているときはとにかく夢中。ガリガリガツガツ骨に齧りついてこっちを無視。やはり口と肛門犬だ。

 そしてカンジイ−−−いったんあげた骨を指差して、『おい、それ返せよ』と言うと、こっちを睨んで『ガルルルルル』と牙をむく。暫くして、高齢ゆえに噛めなくなって残っている骨を指差して、『おい、それくれよ』と言えば、またまた『ガルルルル』だ。

 その後、散歩に連れて行こうとすると、どケチなジジイは骨を咥えたままお出かけだ。そして途中で道端の臭いを嗅いだりしているうちに骨を忘れてしまう−−−とにかくその意地悪さと強欲さと、忘れんぼのさまは、ったく飼い主の顔を見たくなるぜ。っておいおい、ワシかよぅ。





<ギヤチェンジ機能の付いてない犬=マック>2009/2/25

 こちとらの散歩は文字通り歩行での散歩と、自転車での散歩の2通りある。カン爺は老犬なのでそこいらを数分間も歩けばOK。彼は庭の一角にある6畳ほどのカン爺用サファリパークで放し飼いなので、そうそう散歩は必要ないのだ。


@<自転車では>
 ここではマックとチョースケのバヤイ。
私は犬1頭に対し1本のロープではない。1本のローヌ゜の両端に2頭の犬を繋いでいる。そのロープの中間あたりを適当に掴んでいるから、まかり間違って1本のロープだけを間違って離してしまう心配は無い。

 私が自転車にまたがるとマックおやじが目を輝かせる。というのもマックおやじは、後先考えずトコトン全力疾走するのが好きだからだ。
「ゴー!」
と声をかけると、2頭の犬は駆け出す。ラクチンラクチン♪ラクチンだがアブナイぞ。2頭の犬の牽引力はすざましく、以前自転車がハンドルを取られてひっくり返ってしまい、膝頭をトコトン強打したことがある。あの時はマック1頭だけだったが、痛いの痛くないのって・・・。よって現在は後ろに2輪ある、厳密には3輪車。これなら転ばないのである。

 マックは駆ける駆ける。1本のロープでマックの方が長くなり、スタミナをセーブしているチョースケのロープの長さが短くなる。そのまま3‐400メートルほど。
 危ねぇ!!
マックが急停止したために、私は危うく転びそうになる。「チェっ!」、マックの脱糞である。シリを立て、プルプルと震わせながらの脱糞姿勢。まるでベリー・ダンサーだ。が、セクシーじゃ無ぇ。くそぅ!マックの脱糞を工事現場用のスコップでそこいらの畑に埋めて、再び「ゴー!」の掛け声。

 再び全力疾走が始まるのだが、おやおや?マックの息遣いがひどくなり、徐々にスピードが落ち始める。すると1本のロープの中ほどに持ち位置をずらしてそのまま疾走。
 あれれれっー?
またまたマックのスピードが落ち始めて、今度はマイペースだったチョースケが牽引役になる。そしてそのまま1キロ近くあるいつもの折り返し地点へ。マックおやじ、ヘトヘトに疲れまくっている。 

 だから、さ。
マックったら、1キロほど先まで走るんだから、その積りでペース配分をすりゃあいいものを、ゴーサインから後先考えず全力疾走をするもんだから、言わんこっちゃあない。

 だが・・・ここでも尻を立てての脱糞だ。やれやれ・・・。この犬はほっとけば3‐4回は脱糞。立ちションときたらほっとけば100回だってしてしまう。既に尿は出果ててしまっているのに、片足をあげて・・・。このバカ犬が・・・。ホーントに口と排泄機関だけの犬なのである。

次回はAにて歩行散歩のバヤイ−−−−。



<ギヤチェンジ機能の付いてない犬A=マック>2009/2/27 
 3の@ではマックたちの自転車散歩について書いた。

Aでは歩行散歩について話す。
 
 マックにはギャ・チェンジ機能が欠落している−−−すぐ疲れてしまったり、排便での急停止という欠点があるが、本人はトップ・スピードでの全力疾走を生き甲斐としている。馬にしろ犬にしろ普通は「歩行」「並足」「駆け足」「疾走」と4段階ほどあると思うのだが、マックおやじには「並足」と「疾走」しか備わってないのだ。

 例えば利口なチョースケを例にとる。
チョースケは常にオイラの左足に頭をスリスリして付いてくる。おかげでズボンの左足太もも部分が、チョースケのヨダレでベットリになってしまうのだが、誰が見ても「忠犬」なのである。たまに前方に興味のある鳥などの生き物を見つけるとググッと前に出てしまうのだが、オイラが「チェッ」と舌打ちするか、低い声で「ゆっくりぃ」とつぶやくと、サッと後ろに下がる。
 そしてさらに−−−オイラが歩行速度をゆっくりゆっくり、だんだんゆっくりにして、さらには止まってしまうような速度になってしまっても・・・チョースケはそれに合わせてオイラの脇に付いている。エライ!!


<学習能力の欠落したマック> 
 さて、ついつい愛すべきチョースケの話が長くなってしまったが、ここでの主役はマック。このマックが歩行散歩の時はどーなるのか−−−?
 1本のロープの両端にマックとチョースケを繋ぐ。チョースケは例によってオイラの脇でスリスリ歩行。にもかかわらずマック親父ときたら・・・自分だけ先に行こうとぐんぐん引っ張る。ここでオイラの愛の鞭だ。肩に担いだスコップかムチで、ビシッ!と教育的教鞭で叱咤する。痛いよぅ、虐待だよぅ。だから2度ともう前に出ないと思うでしょ?ところがマック親父は違うんだよね。ものの4‐5歩も歩かないうちに、またまた引っ張ろうとする。するとまた愛のスコップ or 愛のムチ。結局はこの繰り返しなんだが・・・。まったく学習能力というのが欠落しているのである。

 それでも最近は肩に担いだスコップの先端が少し動くと、ススッ!後ろに下がる術を覚えてきたようだ。が、イマイチ。やっぱりバカはバカ。すぐにまた前に出て引っ張ろうとするのである。
 現在は希少な甲斐犬と呼ばれるのはいいが、近親交配の悪影響からか、それとも元々バカだったのか、チョースケが賢い犬だけにマックのバカさ加減が涙がでるほどの実感できるのである。




犬たちの紹介/4 2009/2/28



今日は雪がチラホラ。寒い日です。
老犬のカンクンは死んだように小屋の中で丸まって寝ている。マックも同じ。小屋の奥に引っ込んで丸まって寝ている。こんな時でも我が家の玄関先でしっかりと頭を上げて、辺りの気配に神経を配っているのがチョースケ。さすがは先祖代々からの警察犬種である。


<犬たちの芸> カンクンは「お手」と「お替わり」だけ。前の飼い主が15年間も何も教えなかったらしいから仕方ない。食事の前やオイラが手に何か食べ物を持っている時だけ、その2つの芸をする。ただし・・・オイラが嫌いなのか、決して手の平を私の手には委ねず、知らん振りをして顔を背けたまま、斜め前の空間に差し出すだけ・・・。
(おいおい、そんなお手はねぇぞ)
と、老犬に小言を言うのである。

 そして笑えるのがバカ犬マック−−−。
彼はエサを前にするとコンマ1秒でも速く食べたいがために、自発的に芸をする。それが「お座り」「おて」「おかわり」「伏せ」で、こちらが「お座り!」と命令すると、一気に「おすわりおておかわりふせ」を超スピードで済ませてしまうのだ。したがって個々の芸は出来マセン。彼にとって「お座り」とは即ち、「おすわりおておかわりふせ」なのである。

 そして愛すべきチョースケ。
「お手」も「おかわり」も「伏せ」も「待て」も「あっち」も「こっち」も「右」も「左」も「とまれ」も「ゆつくり」も「ゴー!」も「かかれ!」も「アウト」も「来い」も「バイバイ」も出来てしまう。「ソレ(アレ)持って来い」と指をさせば、指を差したソレ(アレ)を持って来るのである。エライでしょ?これも特別に訓練したわけではなく、いつの間にか覚えてしまったのである。


<食事作法>
 カンクンは「待て」が出来ない。というか・・・知らない。17-18歳の高齢犬に今さら教えたって出来るワケが無い。よって除外。

 チョースケは当然「待て」はできる。
私が「ヨシ!」と言うまで、ずっと食器の前で待つことが出来る。さすがは警察犬、武士は食わねど高楊枝といったところか。

 そして意外や意外!あのマック親父も「待て」だけは出来るのである。だがその待ち方がイヤシイくて下品だ。食器を前にしてヨダレをダラダラ。しかも牛のように、地面に届くくらいに粘着度の高いヨダレを垂らす。それだけならまだいい。しまいには口元からブクブクブクブク・・・シャボン玉を出すのである。そしてただひたすら、こっちの手元を取りすがるような眼差しで見つめている。

「おい、マック!お前そーんなに食べたいのかよぅ!ホーントにお前って下品でイヤシイんだなぁ」
 芸なんてろくすっぽ出来ないお馬鹿なマックだが、このシャボン玉芸は賢いチョースケもさすがに真似は出来まい。天然馬鹿ゆえに成し得るこの芸は、貴重な笑いの源だ。

★写真は、チョースケの尿さえ舐めるイヤシイ馬鹿マック。


日付:3月2日(月) 20時17分
<待てにもイロイロありまして>
 食事の前には殆どの場合、「待て!」と言って焦らしてマックのヨダレとシャボン玉をみて笑いのタネにする。だがたまに「待て!」と命令を出したまま玄関に入ってフリをして、そーっと出てみると・・・チョースケはちゃーんと待っているが、マックはこの時ぞとばかりエサにかぶりついてしまっている。あかんわ。

 で、昨日は、「待て!」と命令を出したまま、フェイントをかけて遊んでみることにした。命令を出して2匹の表情を見る。マックはすがりつくような目をしてオイラの表情を伺っている。チョースケは自然体で待つ。

 いつもなら、「ヨシッ!」という時に右手の人差し指を立てて食器を指す。これが食べてもいいぞというサインのはずだが・・・昨日は立てた人差し指を、ゆーっくりゆっーくりと回す。これでマックは今にも食器に飛びかかりそう。すぐさま「ヨシ!」というに決まっている。絶対に決まっている。決まっているはずだが・・・が、すぐに許可したんじゃあ面白くない。オイラは立てた人差し指を鼻の頭に持っていき、コリコリと鼻をかく。この時のマックのガックリした表情はまた笑いを誘う。が、オイラは表情だけはいかめしく、まーだまだまだとマック親父を焦らして、シャボン玉が出るまで待つ。笑。


<待て!は何分間有効?>
 今日は「待て!」と命令を出したまま、何もジェスチャーをせず、命令を出したまま突っ立っていらどーなるののか?試してみることにした−−−マックはオイラの顔を覗き込み、いつ命令が出るかを今か今かと待っている。その目はすがるように哀調を帯びている。

 意地悪な飼い主のオイラは、ここでわざと目をそらしてみることにした。帽子を目深に被りマックと目を合わせないようにして、チョースケの方を向いた。うん、やっぱりチョースケはいい子だ。キチンとお座りをして待っている。そしてマックを見ると−−−あらま、マックの口は既に食器と合体していた・・・あかんわ。目を逸らしたらそれは命令の失効っちゅうコトなんだわなな。マックのバヤイ・・・。





お笑い愛犬物語/5
3月1日(日)

<歌うマック>
 野生のオオカミは遠吠えをする。犬の中にも数は少ないが<歌う>犬がいる。滅多には聞かないが、犬の個体によっては野生の遺伝子を声に出すものがある。

 どっこい、我が家の馬鹿オヤジのマックも誰知ろう、荒野の呼び声を上げて歌うのである。それは自発的に歌うのではなく、サイレンや市内への拡声器での放送、正午や午後5時の時報の意味で流れる音楽に触発されて、朗々(らうらう)と歌う。

(へぇっ〜、バカ犬にしちゃあ意外だわい!)
と、自分でも驚いてしまうほど、マックには似合わない。が、まてよ−−−、無知で本能のままに生きているバカな犬だからこそ、野生の血を濃く残しているのか・・・。とはいえ、チョースケの尻に乗っかろうとするお馬鹿な日常を見ているだけにミスマッチなのである。


<雷が怖いマック>
 これまで話してきたように、マックの生き様はまさに口と排泄器官のみで生きている原生動物のよう。本能丸出しのおバカな生き物には怖いものなど無いと思われるのだが、ひとつだけある−−−カミナリだ。

 あんなにあんなにあーんなに、待って待って待っていた夕餉の時間に遠雷の音でもしていたなら、決して小屋から出て来ようとしないマック。小屋の中をそーっと覗いてみたら・・・小屋の中でぶるぶる震えていた。


<家に駆け込んで来たマック>
 ある夏の夕方。雷とともに大雨が降りだした事があった。
たまたまロープが切れて脱走していたマック。マックがいつ帰って来ても分かるようにと、玄関を開けっ放しにしていた。

『どどどとーっ!!!』
と、突然玄関に駆け込んで、家の奥まで上がっていったものすごい音−−−−。
『なんじゃーっ!』
驚いて玄関を見てみると、マックの足跡でドロだらけ。しかも玄関から座敷の奥まで水濡れと足跡が続いている。それを辿って行くと・・・マック親父が帰宅し、あたかも古巣であるかのように奥座敷の隅で丸まって震えている。
(ははぁ・・・カミナリかぁ・・・)

『おい、マック、出ろ!』
押せど叩けど動こうとしないマック親父。まるでダルマ状態だ。仕方がないので首輪を持ち、荷物のように引きずって家の外に。外に出すとゴキブリのように猛スピードで自分の小屋に駆け込んだマック。もちろん大好きな夕餉にも見向きもしなかった。
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2526.お笑い愛犬物語/6 返信 引用


<犬たちの好き嫌い>
@カンクン
 カンクンは15歳まで他家で育ち、特定のドッグフードだけで育てられたらしいので、我が家に来た当初もその特定のエサしか食べなかった。が、自分にもペットにも厳しいオイラは犬たちのワガママは聞かない。

 カンクンはそのドッグフードから、だんだん我が家用の安価なドッグフードに切り替えた。今ではそれを食べるようになったが、高齢のためか新しい種類の食には融通がきかない。それでも本能か骨や肉は食べるが、ちょっと加工した人間の残り物には慎重に臭いをかいだ上で、食べるか食べないか決めるが、その判断が遅いので短気なオイラはとっとと他の犬にあげてしまう。

 最近ではカンクンはヤキイモも、パンもヨーグルトもソーセージも食べるようになったし、特に味噌汁は好んで食べるようになった。


Aチョースケ
 チョースケはオイラのあげるものには全幅の信頼を置いている。オイラが与えるものは何でも食べる。幼犬の頃は栄養豊富な子供用のドツグフードや、牛乳や生卵を頻繁にあげていた。連れ帰った当初のエサはたったの4‐5キロで4-5000円もしたドイツ製の高級品ドッグフードだった。っていうかワシの食べる米が5キロで2000円弱だから倍以上もする物を食べさせていたわけだ。

 むかし、名犬ラッシーのドラマで、行儀が悪いからという理由から、ラッシーは投げられたエサは食べない習慣を付けられていた。それというのも飼い主は、最初の投げたエサの中にこっぴどい辛い物を混ぜていたとのこと。投げて与える=ドロボーたちが犬を手なづける時に良くやる手だかららしい。

 で、オイラもチョースケには投げて与えなかった。今では面倒だから投げて与えることもあるが、もし家の塀の外側から見知らぬ者がエサを与えようとしても、チョースケは食べ物には興味は持たないだろう。それよりも不審者に対する警戒心の方が勝る。警戒心もプライドも高い。どこかの甲斐犬のように、精神的にも胃袋もハングリーじゃないからだ。


<梅干だって食べちまうマック>
Bいよいよ真打ち、お馬鹿なマック親父のバヤイ−−−。
食べます、食べます、なーんでも食べます。まるで有機物なら何でも食べるゴキブリのよう。もし人類が死滅すれば飼い猫は野生に戻って生き続けられるが、飼い犬は死ぬだろうとは専門家の話だが、マック親父ならだいぶーじょ(大丈夫)なコト請け合い。

 草だって食べちまう。スイカだって、トウモロコシだって、トウフだって、メロンだって、ナットウだって、カボチャ、こんにゃく、ありとあらゆる人間の食する物はぜーんぶ食べます。

 昨夜のこと、梅酒の梅がどっさりあったので捨てようと思ったが、思い直して犬たちにやってみようと試して見ることにした。
カンクン−−−まったく興味なし。
チョースケ−−−少し齧って中止。
マック−−−勢い良くガリガリ齧って食べていた。だがアルコール分も含まれていることだし、まさかタネを飲み込んで便秘になっても困る。5‐6個あげただけでやめた。

 マックだって一応番犬だから不審者には吠えるが、その不審者がウインナーでもソーセージの1本でも、それこそ飴玉でもあげようものなら、マックにとってはご老公の印籠のように有難いものだろう。
『ささっ、どーぞドロボー様ぁ!』ってコトになる。だからチョースケがいるのだ。

★梅干にご満悦のマック親父
★武士は食わねど高楊枝のチョースケ
★たそがれているカン爺







お笑い愛犬物語/6-2

2009/3月12日(木)

<マックのおバカ度=本日のバヤイ>
 6‐1で書いた−−−−マックだって一応番犬だから不審者には吠えるが、その不審者がウインナーでもソーセージの1本でも、それこそ飴玉でもあげようものなら、マックにとってはご老公の印籠のように有難いものだろう。

 家には来客はめっーたに無いが、ピアノ調律師のSさんとKさんがいる。チョースケは2人を良く覚えていて、尻尾を振ってウェルカムで迎える。が・・・マックはなんせ『後門の狼』もとい!『肛門のバカ』、2人をいつまでたっても覚えず2人に向かって吠えている。

 
 が・・・、マック親父、思い出してみぃ。2年前の夏休み、お前の散歩をしてあげたのは調律師のSさんだったんだろ?そん時はSさんが散歩用のロープを見せただけでシッポを振って、散歩してもらったんだよなぁ。でも今はすっかり忘れちまって吠えてるんだよねぇ。ホーヘントにお前ってバカ犬だよなぁ。

 Kさんに至ってはホントにしょっちゅう出入りしているのに、それでも吠える。で、今朝の事、たまたまSさんが食べ残しのパンをポンと投げてよこした途端、マック親父ときたら尻尾を振ってかぶりついたんだと。まったく・・・バカ犬で、ぜーったいに『後門の狼』にはなられへんわ。


<マックとオイラの出会い>
 そういえば・・・マックとの出会いは6‐7年も前、初めてマックのいるワイフを訪れた時、お前はオイラに向かって吠えたよね。でもお前の散歩を依頼されたオイラが散歩縄を持って近づくと、尻尾を千切れるほど振って散歩をして欲しがったよね。ったく・・・お前っていう犬は、番犬とは程遠い犬だよ。


<マックの素性>
 マックは素性は詳しくは知らんが、お育ちは都内の某天理教教会。そこで門番をやっていたらしいのだが、始終訪れる信者さんたちが何かと食べ残しやお菓子を上げていたのだろう。『人を見たらドロボーと思え』では無く、『人をみたら何かくれる』という、乞食根性が染み付いてしまったのだと推測する。

 ま、教会育ちというだけあって、敵を作らない博愛主義は見上げたもんだが、乞食根性はねぇ・・・チョット頂けませんなぁ。







2528.お笑い愛犬物語/7

<自分のテリトリーは汚さないマック>
 一般的に犬はネコに比べて下の始末がルーズだという。実際ネコはきちんと所定の場所で排泄するらしいが、犬はそうでもない。我が家の犬どももご多分に漏れずそのようである。

@カン爺の場合
 カン爺は半放し飼い状態だが、だいたい所定の場所に排泄しているようで痕跡のモノが固まってある。

Aチョースケの場合
 おりこうさんのはずのチョースケはルーズで、大体の場所は決まっているが、結構あっちこっちに痕跡を残す。だが、散歩時の排泄場所は大まかに決まっていて、いつも自分がしている特定の場所でしか排泄はしない。

B例の甲斐犬、マック
 おバカな犬だけにミソも糞もごっちゃ混ぜで糞まみれ状態が予想されるが、意外や意外。超意外!基本的に自分のロープ(十数メートル)の届く範囲には、大は排泄しない。我慢に我慢を重ね、散歩に出ると同時にところ構わずあっちこっちに、というのは周知の通り。

 基本的に雨天の散歩はしないのだが、その時には便意を催したマックは、「ウンチしたよぅ!」と悲しい声を上げて鳴く。だが、無視。後で見てみると、自分のロープから最も離れた場所に痕跡を残している。意外や意外、駄犬の割にはきれい好きなのである。


<排泄時に悲鳴を・・・>
 マックだけに言えることだが、彼はオールラウンド・プレヤーで、多便症の割には、便秘症でもある。多便には閉口するが、便秘はウェルカム。後始末の回数が少ないから手間が省けてラクなのである。この便秘症はマックだけに該当することだが、やはり何でも食べちまうからだろう。

 尻を立てる---プルプル震わせる。
なかなか出ないのか、それとも痛いのか、「キャイ〜ン!」と悲鳴を上げる。
(ったく多彩な芸の持ち主よのぅ)
と苦笑してしまうのだが、便秘の苦しさはダイエット時に経験しているから理解できるが、相手がマックだけに笑いを誘うのである。


■春だ-----写真はチャンスさえあればチョースケの尻に乗っかろうとするマック親父。




2533.お笑い愛犬物語/8

3月6日(金)

<前面のチョースケ、後門のマック>
 私の住むエリアは農家が殆どのため人口密度が低く、年寄りと留守勝ちの家庭が多いということもあって、ドロボウが多い。年に1度はどこそこがドロボーに入られたという話を聞く。

 我が家は私が主夫をやっているので殆ど家にいるのだが、逆にちょくちょく出かけることも多い。ま、ドロボーに入られたからっていっても、オイラの宝物は山ほどあるドラム類と、牛の頭蓋骨付きツノが数個(1個20-30キロある)で、そんな重くて嵩張る物をわざわざ持って行くバカなドロボーも居ないと思うが、入られた方としては気分的にヨロシクない。だから家の周りに『前面の虎、後門の狼』ということで、家の後ろ面にロープを十数メートルの長さでマックオヤジ。そして前面の玄関の前に、長さ7‐8メートルのぶっといロープに繋いである優柔なチョースケを配置してある。カンクンは耳も遠いし目もよく見えないらしいので隠居状態。


<ロープを切ってしまうマック>
 写真で分かるようにマックのロープは、首元から1メートル程度のところを自転車の廃チューブを2‐3本束ねて繋いである。これにはふかぁ〜い訳がある。
 というのもコレまでの話の経緯で分かるとおり、マックというのはこらえしょうがない。散歩して欲しいといっては、ロープを目一杯引っ張って催促して鳴く。メシをくれといっては、ロープを目一杯引っ張って鳴く----(賢くいチョースケはこういったお馬鹿なことは全くしない)----そのため家の建っている基礎のコンクリートの角の部分でロープがいつの間にか磨耗してすり切れてしまうのだ---そしていそのたびにマック親父は逃走する。

 マック親父のバヤイ、逃走しても噛み付くわけでもケンカするわけでも無いので、危険性は全く無い。が、家の基礎の角の部分の這わしているアンテナ線やアース線を、マックがロープを引っ張って擦ってしまうため、切ってしまったのだ。

 これまで何度もロープを変えた。
長いの、太いの、麻製、ピニール製、工事現場用・・・・でもぜーんぶ擦り切ってしまった。そこで考えた苦肉の策が・・・自転車の廃チューブということなのである。これなら基礎のコンクリの角でいくら擦っても切れない---というワケなのである。

 さすがにお馬鹿犬マック。ナニするにもカニするにも、手間がかかり気がかかるのである。したがって『前面の虎、後門の狼』ならぬ、『前面の虎、後門のバカ』、飴玉1個でシッポを振ってしまう間抜けな番犬?なのである。

 今日だって雨が降っている。カン爺は小屋で丸まって眠っているし、マックも小屋で中でフテ寝ている。チョースケだけが玄関の前で、神社の狛犬のようにしっかりと座って、辺りの気配を伺っている。エライ!




2535.お笑い愛犬物語/9

3月9日(月)

<決して玄関に足をかけない犬>
  カンクン爺は小型犬なので、玄関の上がりがまちには手が届かない。届くのはマック親父とチョースケだ。

 チョースケは子犬の時から、犬の感情表現である飛びかかり(立ち上がって飼い主の身体に触れたり舐めたりすること)を禁止し、玄関の上がりがまちや、掃き出しの部屋の桟にも足を掛けないようにて教育してきた。そのせいで絶対に立ち上がって飼い主の服に触れたり、玄関や掃き出しの桟に泥足を掛けることは無い。

 チョースケの飛びかかりの代わりの愛情表現は、スリスリ。身体を太もも部分にスリスリしてくるのだが、それは構わない。ただ雨の降っている日にはチョットね。遠慮してもらいたい動作ではある。


<教育には痛みが伴うもの>
 ところが何度言っても、何度教えても、飛びかかりをして服を汚すのがマック親父である。おかげでマック親父の近くの上がりがまちはドロだらけ。ドロだけではない。たまに小便やウンチまで付いているからタマラナイ。

 これを防止するために、オイラは強硬手段に出た---ムチで叩くか足蹴にするのだ。立ち上がって飛びかかられれば蹴る。後ろから付いて来て、後ろから飛びかかる時は馬のように後ろ蹴りにする。これを何度もやっているうちに、さすがのバカ犬のマックも、前からでも後ろからでもオイラの足の射程距離に入ったら、痛い思いをするとやっとこさ理解したようだ。

 おかげで現状のマック親父のオイラに対する愛情表現は、『鳴き声』だけ。それでヨロシ。これで衣服が汚れることは無いのである。だが相変わらず妻子は、マック親父に飛びかかられて汚されている。それどころか後ろから飛びかかられて腰を使われる、通称「ボンボン」をされている----となると同じ愛情表現でも、愛の形態が違っているのか??



2539.お笑い愛犬物語/10

3月13日(金)

<寛大なマック親父>
 まだチョースケがカン爺より小さい生後2‐3ヶ月のチビちゃんだった頃、遊んで欲しくてカン爺のそばに近寄ると、カン爺は煙たがって「う〜っ」とうなり声を上げ、チョースケを寄せ付けなかった。

 その点、マック親父はチョースケがじゃれかかっても、「しょ〜がねぇなぁ・・・」という顔をして、突っ立ったままでいた。さすがは博愛主義者、天理教教会育ちのマック。エライ!とはいえ、その時点では将来チョースケの尻に乗っかって腰を使う胎積りがあったのかどうかは定かではない。


<食の恨みは恐ろしいぞょ>
 こんな寛大なマック親父だから、他の犬がマックのエサに手をつけても問題ないのではないか・・・そう思ったオイラは、たまたまだがマックの食器にエサが入っていた時に、カンクンを近付けてみたことがあった。
 カンクンは集団生活をしたことの無い一匹っ子で育ったたためか、他の犬のキモチを斟酌できない。それとも最年長だという奢りがあったのか、マックのエサを躊躇無く、食べ始めた。

 するとどーだ!
あれほど食にこだわるマック親父のことだ−−−親父の口吻がうるうるうるとめくれ、牙をむいたかと思った途端、カンクンに牙をブチ込んでいた。カンクンは悲鳴をあげるて退散。さすがは胃袋犬のマック親父。
これだけは譲れなかったのだろう。


<野生の序列>
 こどもの頃からシートン動物記や戸川幸夫の物を読んできたが、それによると「食の序列」イコール、野生の序列であるという。サルの群れだってそうだ。上位の個体が食べた後に、次の順位の個体に食べる権利が回ってくる。

 それをチョースケは生後2‐3ヶ月の時に既に理解していたようで、マック親父が食べている時は、決して傍に近寄ろうとはしなかった。これは体力的にマック親父に勝り、体重だって倍ほどにもなった今でも変わらない。明らかにチョースケは先輩のマック親父を立てているフシがある。マック親父が食べている時には決して近寄ろうとはしない。

 だが・・・野生の掟は厳しい。
人間のように義理や人情は存在しない。力の論理だけが支配する当家のチョースケとマック親父のバランスが壊れた瞬間をオイラは目撃した。




2548.お笑い愛犬物語/11<アブナイ遊び--A>

3月16日(月)

 つい先日までマック親父の春のヒート(愛犬家の間では発情をヒートと呼称している)には閉口していた−−−。
 深夜や早朝を問わず、悲しい鼻声でチョースケを呼ぶ。律儀なチョースケはそのたびにわざわざ自分の小屋を出て、マック親父のところへ出て行くのだ。

 で?マックがそれで何をするのかといえば、写真で示すとおり一連の動作を・・・。
@チョースケを鼻声で呼ぶ。


Aチョースケの股間の臭いを嗅ぎ、舐めてあげる。


Bチョースケは気分がいいのか、足を広げて仰向けになる。


Cマック親父が後ろに回って乗る。


D腰を使う。
注=ワイセツなためカットします。笑。

こういった一連の下品な行為については、連れ親(連れ子の逆)であるワイフに厳重注意を促す。

それにしてもチョースケは・・・
■散歩中のマーキングの回数は、せいぜい数回と極めて少なく、1度の尿の量が多い。いわゆる小用のための小用に思える。
■また2歳で青年の真っ只中だというのに、オイ犬独特の『腰使い』行為=通常、オヌ犬だと子犬の時からしばしば見かける=をいっさい見かけない。シェパード犬独特のものなのか・・・?




2562.お笑い愛犬物語/13 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:3月20日(金) 22時19分

<マックぅ、オマエってぇヤツは・・・!?>
散歩のついでに元荒川の土手沿いに菜の花が咲いていたので、摘んで来て『菜の花和え』を作ってもらった。春の味である---のはずが・・・ニガイ!菜の花もウチの畑のものなら和えてもいのだが、土手のは苦い。どーりで誰も摘むのを見かけないワケだ。

 それで、だ。
勿体無いから少しは食べたのだが、やっぱりニガい。それで『マック親父にやれば食べるのでは?』ということになって、マック親父だけにあげた(もちろん他の二匹は『絶対に食べない』という前提に立っている)。

 するとどーだ!
さすがはバカ犬。ガツガツとがっついて食べた。これには呆れた。で、だ。さらに流しに残っていた和え物ではあるが、『和えてない部分の菜の花の茎の太い部分をあげてみたらどーかね?』ということになって試してみた。

 するとどーだ。
さすがはバカ犬。これまたガツガツとがっついて食べちまったのである。これには参った。それで更に、『流しに捨ててあるホウレン草の端っこと、ミカンの皮はどーかね?』ということでマック親父にあげてみた。

 ま、さすがに・・・マック親父とて肉食の犬の端くれである。ホウレン草の葉っぱ(ナマ)の端くれとミカンの皮は食べなかった。ちなみにオイラはミカンの皮は好んで食べる。

★訂正⇒翌朝見たら、ミカンの皮は残っていたが、ホウレン草が無くなっていた。どうやらを食べちまったようだ。





<焼きイモとマック>
 秋・冬・初春と庭で焼き芋を頻繁に焼いて食べた。
焼き芋は焼き加減が難しく、しょっちゅう焦げてしまう。焦げた部分はそばで待ち構えている犬たちにやるのだが、さすがにチョースケやカン爺はあまりに焦げた部分は食べない。そこで『最終処分場』のマック親父の出番だ。焦げも焦げ、真っ黒に炭化していてもへーっちゃらでバリバリ食っちまう。

「こんなに炭化したのもたべるんじゃあ、炭は食べれるかねぇ?」
連れ親(マックを連れて来たワイフ)に尋ねた。
「いくら何でも炭は食べないでしょう・・・」
「そうかねぇ・・・コイツはバカだから胃袋に入るもんは何でも食うんじゃないの?糞の回数が多いのももしかして土食ってるかも知れねぇぜ」
マック親父なら持たれても不思議ではない疑惑なのである。


<マックぅ、オマエってぇヤツは・・・!?A>
 マックがホウレン草の生を食べてしまったのは意外だったが、本日再び衝撃の意外な事実を発見!

昨夜、にが〜い『ホウレン草和え』を食べてしまったマック親父。やっぱりバカでも人並みにニガく、不味かったのか嘔吐した痕跡があった・・・が、そこは並外れたバカ犬の『最終処分場犬』、ヤツは自分の吐瀉物を食べたのだ。げーっ!!やっ〜ぱり超バカ!当然写真ナシ。






お笑い愛犬物語/14 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:3月23日(月) 13時17分

<いつの間にか座敷で昼寝のマック>
 ウチは飼い主が冷暖房が嫌いだから、酷暑や酷寒は厳しい。犬たちにとって冬はそうでも無いのだろうが、夏はこたえるのだろう。木々の葉の下で洗い息遣いをしている。

 で、去年の夏のこと−−−。
人間様も熱くてたまらないので、家の玄関を開けっ放し、裏口も開けっ放し、オイラはパンツ1枚で家の板の間にゴザをしていて延びていた。 犬たちは木々の葉の下にいるはず。チョースケとカン爺はいつもそうしている。マック親父は家の裏手に繋いでいるので、日陰も多い。暑ければ陰でねていればいい−−−そうしているはずだ・・・が・・・

(おやっ?)
オイラは板の間に寝そべったまま裏口から黄色のトラロープ(工事現場の黄色と黒のロープ)が、家の中に延びているのを見た。
(いったい何じゃ??)
起き上がってそのロープの先をたどって見ると・・・マック親父め、十数メートルの長いロープをいいことに、裏口からそ〜っと忍び込み、寝室の布団の上で横になっていたのだ。

『こらぁ〜!マックぅ!!』
マック親父め、飼い主が目を話している隙に、密かな避暑を楽しんでいやがったのである。いくらバカ犬でもしてはイケナイことは理解しているようだ。とっととトラロープを引きずって裏口に退散した。

■写真はチョースケに『立って後ろを向いてくれよぅ!』と促す、ヤらしいマック親父。





お笑い愛犬物語/15
2009/3月27日(金)

<チョースケ2度目のロープ離脱!>
 今朝、戸を開けるといつも駆け寄ってくるはずの、チョースケが来なかった。おやっ?チョースケのロープの先を見ると、首の極太のクサリが抜けた状態で、チョースケはいなかった。ヤバイ!

 以前、子犬の時もチョースケの首輪が抜けて居なかったことがある。その時は慌てた。当時チョースケは家裏のマック親父にじゃれついて遊んでいたから、ホッと胸をなで下ろした。

 家は幹線道路に面している。そこへフラフラと子犬のチョースケが出て行けば・・・ああ、考えただけで悲しい結果に・・・昔、ボクサーの子犬を事故で死なしたことがあるだけに、二度とそうしたくなかった。

 それ以来、チョースケの散歩時は、たまにわざと通行量の多い道路を歩き、チョースケに徐行を教えてある。車が来ている時はゆっくりと私の横か後ろを歩くべし。自転車をわざと当てて、転がるものはアブナイと教えてある。これはよく心得て守っているので、車にはひとまず安心はしている(もう1匹、どうしても『車はアブナイもの』と理解できないバカ犬がいるが、それは又の機会に)。


<猛獣!>
 チョースケはペットである。犬である。だが、コイツは体重40キロ近い猛獣である。ネコを見るとブチ切れて追っかける。他の犬を見ても背中の毛を逆立てて襲いかかる。家の前を通る人間にも立ち上がって吠え掛かる(といっても通行人は日に2-3人いるかいないか程度)。郵便配達は仇−−−こんな好戦的で、排他的で、攻撃的な大型犬。

 野生動物関係テレビ番組を見ていて思うが、チョースケはチーターよりは強いとして、ハイエナよりも弱いヒョウには勝てるんじゃないか?オオカミとはどうか?などということも興味を持って見ている。もしそのチョースケが離れてそこいらをフラついたら・・・考えただけで震え上がるような結末が・・・よくニュースで耳にする大型犬が小型犬や人を襲う話・・・ヤベエ!!

 まず大きい声で呼んでみた。
『チョースケェ・・・!』
すると、あららっ?家の裏からマック親父と一緒に出てきたのである。ひとまずヤレヤレ。チョースケの場合、私やマック親父がいれば、放してもまず自発的には外へ行かない。だが万一、彼の視界にネコが入ったら・・・。それと見慣れない通行人が通りかかったら・・・他の犬の散歩が家の前を通ったら・・・背中の毛を逆立てて『ガオ〜ッ!』というのは火を見るより明らか。

 さっそくチョースケ呼んでぶっとい鎖の穴をひとつ縮めた。万が一にも、抜けることがあってはならないのだ。チョースケに悪気は無くても、事故が起きてからでは遅いのである。そういう意味では食べ物にしか興味の無い件のバカ犬と、ガンコな老いぼれ犬は、逃走したとしても全く無害だから安心である。




お笑い愛犬物語/16

のなか悟空 日付:2009/3月27日(金)

<安全圏では強いカン爺>
カン爺は表面上はバリバリの柴犬だから、性格がキツイ。血統書だって大したモンがあって、○×丸なんていう血統書上の名前がある。

 チョースケが子犬時代には遊んで欲しくて近づいただけでも、ウーッとウナリ声を出して威嚇していたくらいだから、どうにもならないガンコでキツイ性格である。この私だって2度も足に噛みつかれたほどである。

 さて、このカン爺、マック親父にさえ向かって行っていた。ことに両者の間にフェンスがあると強い。マツク親父がフェンスに向かってガセウガウと牙を剥いて怒ると、カン爺もフェンスに立ち上がってガウガウと牙を剥く。
 だが、以前言ったエサの順序でマック親父に牙をブチ込まれて以来、その闘争心は大きく消滅した。ことにフェンス越しではなく、直接マック親父の方にロープを引いて行くと、イヤイヤをして遠ざかるのである。



<肉まんの紙>
 カン爺を囲いから出して散歩する場合は、チョースケのテリトリーを通らねばならない。それについてチョースケは尻尾を振ってウェルカムなのだが、カン爺は逆にウナリ声を上げる。
(今からワシがご主人さまと散歩に行くんだからよぉ、オメエは邪魔なんだよぅ)ってなカンジだ。

 この前のこと、カン爺は散歩の途中で、誰かが捨てた肉まんにくっついている紙を見つけると、そのまま咥えて帰って来た。その時に再びチョースケのテリトリーを通って囲いに入るのだが、いつものようにチョースケが尻尾を振ってお帰りの挨拶をすると、ソレを咥えてたまま
『うう〜っ』とうなり声を上げたのだ。
これには年寄りを立てるチョースケもさすがにカチンと来たようだ。
『ガルルルルぅ〜』と返した。するとカン爺ったら、
『キャンキャンキャン』
と、大事に咥えて持って帰って来た肉まんの紙を落放り出して、自分のフェンスに逃げ帰ったのである。


<黄昏の高齢犬>
 15歳で貰って来たカン爺も、もう18歳だ。相当のトシではある。暖かい日差しを浴びて背中を丸めている姿を見ると、後1‐2年かな?とも思う。その時が来たら、今放し飼いのフゥェンスの中が8畳ぶんくらいあるから、そこに穴を掘って埋めてあげようと思っている。

 チョースケには愛する私に対しての帰巣本能は充分備わっているとして、マック親父は食べ物の臭いだけが母なる母港。カン爺は一昨日も脱走したが、帰りたいという意識が皆無のよう。
 
 ま、それも分かる。
オイラだって横浜市に1ヶ月、川崎市に1年半住んでいたが全く帰りたいとは思わない。また朝霞市に5年、ちょっとたまに行きたいなという気は有る。大宮市には二十数年も住んだけど愛着なし。蓮田市が3年でイマイチ。

 結局、育ったふるさとに一番帰りたい。
カン爺だって、自分が15年間育った桶川の老夫婦の家が恋しいに違いない。が・・・その老夫婦も娘さんの家庭に引き取られてマンション暮らしだとか。その老夫婦が、『カンクンは水を一杯飲むから』とピンクの水飲みバケツを婿入り道具に持たしたが、それは若い時分のこと。老犬は新陳代謝が少なく、大して水も飲まない。そばに転がっているテニスボールもカン爺の婿入り道具。若い時分はそれで遊んだらしいが、今じゃ見向きもしない。
ったく・・・人生も犬生も・・・とかくこの世はままならぬもの。

■黄昏時のたそがれカン爺。








2590.お笑い愛犬物語/17 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:2009-4月1日(水) 13時3分

<3匹一緒に>
 さ、今日はヒマなので3匹の犬の事を書きましょう。
当初は鵜飼いの鵜匠のように、3匹の犬をそれぞれのロープに繋いで散歩していたのだが、犬どもが勝手に歩き回るものだから、手元のロープが絡まって操作が手間である。したがってのーんびりと散歩も出来ない。

 そこでオイラの妙案−−−3匹をまるで鯉のぼりのように1本のロープに繋ぐ。そいでロープの端っこをオイラのベルトに結ぶ。そうすれば散歩をしながらタバコも吸えるのである。ラクチン、ラクチン。

 で?いつも先頭を行くのはマック親父−−−が、しょっちゅう停まって脱糞するのもマック親父。その時はチョースケにぐぐっ!と引っ張られて脱糞中止。そしてまた親父が先頭。で、またマーキング。するとチョースケがぐぐっ!と引っ張り片足を上げたままの親父は途中で中止。笑えるのである。この時のカン爺はいつもビリ。小用も脱糞も無視されて2頭に引っ張られるまま。自分の意思は皆無になってしまう。


<配慮なき野生>
 犬たちには、相手が今マーキング中だからだとか、脱糞中だから、年寄りだから、小柄だから、『待ってやる』といった、相手を思いやる配慮は皆無。自分が今こう行きたいからこう行く。ああ行きたいから行くといった具合。他人への配慮などというのは高等動物、『衣食が足りて礼節を知る』といったものは、我々人間のみ、それも特定の人間にしか備わってはいない。よってオイラはこの3匹に、ある国家とある人種の生き様を投影する。

 元荒川の土手ではオイラは引き縄をベルトから外す。
オイラから自由になった3匹の犬たちは1本のロープに繋がったまま、自由に遊ぶ−−−はずだが−−−それぞれの犬たちが、それぞれの方向に進むため、マック親父が脱走しようとしても、チョースケがネコや人や他の犬を見てキレて突進しようとしても、カン爺が行きたくなかったとしても、それぞれの力が分散されるため、そのいずれも阻止できる。物理で習ったベクトルの問題だ。となればオイラはのーんびり眺めているだけで、事故を事前に阻止できるわけである。

 だが、ここでは最も弱者であるカン爺が音を上げた。
チョースケとマック親父が土手で全力疾走すると、協調性の無いカン爺はいつもブレーキ役で、引っ張られるにまかせ、しまいには引きずられてしまう状態になり、ついつい黄色い悲鳴を上げる。それでも構わず走っているのだが、それでロープが絡まってしまうと、温厚であるはずのマック親父がキレてカン爺にキバをブチ込む。

 何度様子を見てもそうなので、オイラはカン爺だけをロープに繋いで引くことになる。首からロープをはずしてしまうのが一番理想的なのだが、カン爺は100パーセント脱走してしまう。よって現在はカン爺だけは別個に散歩をさせている。もう高齢のカン爺だ。若い犬との疾走はキビシイようだ。


<マック親父とチョースケの場合>
 最近は2匹だけを1本のロープに繋いで、土手を自由に遊ばせる。チョースレはその犬種の特性か、マーキングの回数は極端に少ない。片やお馬鹿なマック親父は、散歩の時間の大半はマーキングと脱糞に費やす。そこで悪戯心を抱いたオイラは、『ゴーッ!』の掛け声を掛けると、たとえマック親父がケツを立てて脱糞の最中であろうと、チョースケはダッシュする。体重が倍ほどもあるシェパードに引っ張られた親父はひとたまりも無く首輪を引っ張られ、脱糞が切れ切れに落としながらマック親父が追走するということになる。

(なんで?親父はこうも脱糞するのか?)
食べる量以上に、出る量が多いなんてーことは有り得ないのだ。もしかして連れ親(オイラの嫁)が、内緒でエサをやってるんじゃあ??と思うしかない。尻を立てるたびに糞が出るから疑問が解けないのである。

 オイラだって親父の肛門は見たくない−−−黒茶トラ(縦じま)の犬の肛門の肉が、ぐぐっと息遣いを始めて、赤い直腸の肉部が見えるたび不快になってしまうオイラ。見なきゃあいいものをついつい目が行ってしまう下衆の悲しさ。
(・・・ったくよう・・・)
そのたびに横を向いてツバを吐く。


チョースケの子犬時代



<野生の序列>

 チョースケは子犬の頃からマック親父を慕った来た。マック親父はチョースケを優しく相手にしてきた。が、1本のロープに繋がれた2匹の犬は、そんな思惑などカンケーなしに、体力がある方が引っ張り、行きたいところへ行く。逆に体重が半分ほどのマック親父は、たちえ年長であろうと、面倒を見てきたのであろうと、チョースケの行きたいところへ付いていくしかない。たとえ脱糞したかろうと、マーキングしたかろうと、相手が待ってくれない以上、全ては自由にならない。ここに自然と序列が派生してしまう。

 オイラは思う−−−チョースケだって土手で用を足す。この時マック親父も同時に用を足すことが多い。だからその時に全て出しちまえばいいものを・・・またまた後で脱糞する。もう、ほ〜んとにケツの締りがないバカ犬!としか言いようが無いのだが、本人にはバカの自覚も一度に用を足せば合理的、との思考もモチロン持ち合わせちゃいない。

 いつの間にかチョースケが主導権を握り、親父が従というカタチが両者の間に出来上がってしまった。だが、これが野生というもの。非情なのである。そしてオイラはその傍観者であり、観察者。植村直己氏の極北のソリ引き用のエスキモー犬にまつわる一連の描写を、今更ながらナットクしながら連日の散歩をしているのである。

■長文に付き、誤字脱字が多いですが、面倒なので訂正しません。



2596.お笑い愛犬物語/18 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:2009-4月6日(月) 18時23分

<マックの脱糞秘話>
 これまで何度も書いてきたように、甲斐犬(といわれている)のマック親父の脱糞回数は一度の散歩で3‐4度。多ければそれ以上。小用は無数回。歩いている時間より排泄している方が長いくらいの、排泄犬だ。

 ま、この犬は敷地内では、よっぽどのことが無い限り大はしない。小用は他の犬との境界線辺りにだけしかしない。そういう意味では下の始末は、敷地内においてだけはしっかりしている犬ではある。

 だいたい1日に与えるドッグフードの量は、体格に応じてカン爺がコップで1杯半。マック親父が2杯。チョースケが4杯にしてある。間食は基本的には無い。肥満したペットなど見るのもイヤだから、彼らには悪いが、自制してもらっている。だから与える量より、出る量の方が多いというのは物理的に有り得ない−−−ハズだ。

 ただし−−−、マックの連れ親(妻)が土日祭日に散歩をしてエサをやるのだが、彼女が犬たちに与える量は・・・『欲しがるだけ』やる。だからマック親父のような底なし犬には、満々腹になるまで与えている・・・と思われる。


<鳥の腿肉の土産>
 以前の話だ−−−。
マックの連れ親の親(義母)が、土産に鳥の腿肉の1‐2キロ詰めを何袋も買って来てくれたことがある。それはウチのフリーザーの入りきれないほどの量だった。
『お母さん、幾らなんでもこんなに食べられませんよぅ』とオイラが言うと、
『違うわょ。それはマック用ですょ。たまにはいいものを食べさせないとねぇ』
『げっ!』

 義母が帰った後、マックの連れ親に言った。
『世界には食に事欠く人々も多い。アフリカでは飢えで日に何千人も死んでいるというのに・・・幾らなんでも犬に腿肉はあげられないよ。それは食料に対する冒涜だよ』
そう言って、オイラは翌日から自分だけでもと思い、腿肉をいつも食べた・・・挙句、飽きたし太ってしまった。

 昔、オイラの子供時代には肉などというものは、盆正月にしか食卓に上がらなかった。それも極僅か。それを兄弟7人、家族11人の22本の箸で争奪戦をしていたものだ。それを思うと、骨ならともかく犬に肉は上げられない。


<ソーセージの行方?>
 ウチには子供がたまに食べるということもあって、安い魚肉ソーセージをいつも買いだめをしている。それがだ−−−、大して食べている様子が無いのに、いつの間にか消えていることに最近気付いた。
(そーかぁ・・・そーゆーコトだったのかぁ・・・)

 恐らくは胃袋肛門犬の連れ親が、オイラに内緒でセッセとソーセージをくれてやっているに相違ない。しかもたまに皮も剥かずに・・・だからバカ犬は脱糞時に『キャン!』というのだ。察するにソーセージを内緒で呉れてやろうとしている時、たまたまオイラが近づいたので、『サッ!』と、皮を剥かずに与えたやも知れぬ・・・。

 ま、だいたいそんなことだろうて。
だからバカ犬がよけいにバカになるのだ。オイラのチョースケなどは、エサの時間だからといって要求して鳴いた事も無いし、エサを与える時に待ちきれずにキャンキャン鳴いたりしない。増してや牛のようにみっともなくヨダレも垂らさないし、口から泡ブクブクなどぜっ〜たいにしない。


<犬は飼い主に似るというが・・・>
 チョースケの精悍な表情とキビキビした動作。流れるような体形を見ると、サスガは『犬は飼い主に似る』とよく言ったものだ・・・と感心してしまうものだが(笑)、マック親父などはいつもスナック菓子をつまんで口に入れている連れ親を見るにつれ、よく似ているものだと、ホトホト納得している昨今ではある。
 

■春だ。最近はよくキジが『ケーンケン』と鳴いている。近所にはタヌキもキツモもノラネコも多い。『キジも鳴かずば撃たれまい』に・・・。



2607.お笑い愛犬物語/19 返信 引用

名前:59 日付:2009-4月10日(金) 15時21分

<帰巣本能>
 渡り鳥や犬のように帰巣能力が備わっていればいいのにね。
チョースケには愛する私に対しての帰巣本能は充分備わっているとして、マック親父は食べ物の臭いだけが母なる母港。カン爺は一昨日も脱走したが、帰りたいという意識が皆無のよう。
 
 ま、それも分かる。
オイラだって横浜市に1ヶ月、川崎市に1年半住んでいたが全く帰りたいとは思わない。また朝霞市に5年、ちょっとたまに行きたいなという気は有る。大宮市には二十数年も住んだけど愛着なし。蓮田市が3年でイマイチ。




<チョースケの鎖が・・・>
 以前、チョースケの鎖がなぜだか、どうしてだか、外れてしまったことがある。そして首輪のクサリが抜けたことも(前記したことがある)。そして今朝−−−チョースケの首輪のクサリに付けていた工事現場用のぶっといロープが、何故かどうしてか外れていた。

 首輪代わりのクサリに、フック状のものをカマしているのだが、これが万が一、そう、万が一に外れてしまうことがある。たぶん犬自身が首を掻いていて、それが何万回か一度の割合で、フックを外してしまう可能性があるのだろう。だから今朝からフックを2つにした。これなら何万×何万分の一の確率になるから、一億分の一の確率ということになり、事故は減るのである。

 で−−−?
今朝、チョースケはどうしていたかって?
子供が登校する朝の7時ちょうど、妻子が外に出たら、敷地内にいたチョースケがついてきたんだと−−−さ。驚いた妻が私に通報。慌てて呼び戻したという顛末。

 やっぱりチョースケっいエライっ!!
カン爺やマック親父ならとっくにそこいらにいないと思うが、チョースケはロープが離れていても、敷地内で番犬クンをやっていたんだからスゴイと思う。

 でも良かった。
あの猛獣が、いつもは前を通る人に吠え掛かっているというのに、それでも門を飛び出してまで攻撃しなかったということは・・・ほんとっに奇跡。ヤツのキバで人を襲えばどういうことになるか・・・考えただけでも悲惨、あってはならないのだ。

 私がチョースケの母港であると同時に、マック親父の存在もチョースケを外に行かせない大きな魅力と存在価値があるのだろう。そういう意味ではマック親父、おまえサンの存在に・・・意外だがアリガトウ!ひとまず、胸をなでおろす。
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お笑い愛犬物語/20 返信 引用

名前:59 日付:4月11日(土) 7時15分

<野生の序列>
 野生の序列はシビアーで残酷である−−−。
いつも散歩で1本のロープで両端を繋いでいるマック親父とチョースケ。動物には相手に対する配慮など皆無だから、それぞれが自分の行きたい方向に行く。それがおのずと体力のある方がチョースケだから、マック親父は脱糞中であろうが、放尿中であろうが、チョースケが引っ張ればそれに付いていくしかない。

 それが知らず知らずのうちに序列が出来てしまったようだ。
だが、いつでもマック親父を立てるチョースケとしては、マック親父のエサを取ったり、マック親父の尻に乗っかったりということはない。


<チョースケ、マック親父の耳を・・・>
 2‐3ヶ月前のこと−−−。
妻が子供を連れ、マック親父とチョースケをそれぞれ別のロープで繋いで、散歩がてらに2キロほど先のとあるピザ屋に入ったんだとさ。入る前にそのピザ屋の駐車場みたいな空きスペースに立っている棒状の物に2匹を繋いだんだと。

 で、店内で飲食をしていたら、外で犬たちの騒々しいケンカの声。出て見ると・・・2匹の犬のロープがもつれ、互いに動きがままならなかったため、怒って噛み合ったのだ。マック親父の耳が数センチ裂けて、鮮血が滴って落ちてたんだとさ。妻は居ずらくなって逃れるように帰って来たという話。

 ま、体重だって優にマック親父の倍以上はあるチョースケ。キバの長さだって倍は違う。いつもいつもマック親父を立てて、慕っているチョースケではある。だが、ひとたびキレてしまえば・・・やっぱり猛獣。噛んじまうこともあるのである。


■いつも私から一番近い場所にいたいと思っているチョースケ。この犬は私を、打算ナシに世界一慕ってくれている。うれしい!






2611.お笑い愛犬物語/21 返信 引用

名前:59 日付:2009-4月16日(木) 6時28分

<ウメボシ犬>
食いしん坊のマック親父をはじめ、他の犬にもウメ酒のウメをやってみた。
*マックは躊躇なくカブリつく。




*チョースケは飼い主に勧められたのでやむなく・・・。



*カン爺は見向きもしない。この時期、毛の生え変わり時期で、みすぼらしいジジイ。






2620.お笑い愛犬物語/22 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:2009/4月21日(火) 19時27分

<ピーマンは食べるの?>
 昨夜、ピーマン肉炒めだった。
だが、私も子供もピーマンは嫌い。したがって皿にはピーマンだけが残った。
『犬たちはピーマンを食べるかねぇ?マックなら食べるだろうけどさ』
と、犬で食物検査をすることにした。

■カンクン⇒意外や意外!肉の味が付いてたせいもあるのだろう。試しにやった一切れを食べた。
(ほぅ・・・)

■チョースケ⇒私の勧めるものは、義理でも食べる。そんな犬だ。

■マック⇒それが何であろうが、とりあえず飛びついて口に入れる。そんな犬だ。当然そうした。


<食器に飛びつく反応速度は?>
■カンクン⇒高齢犬なので食器に向かう反応速度はノロイ。食べるのも遅く、カン爺にエサをあげて他の犬を散歩に連れて行き、20分ほどして帰って来てもまだ食べている。

■チョースケ⇒育ちの良さか?いつもおっとりしていて、食器にものんびりと向かう。

■マック親父⇒バネ仕掛けのように、食器に飛びつく。

時々犬たちにパン切れやスナック菓子を上げることがあるが、反応は全て上記の通り。試しにマック親父とチョースケの間に食べ物を投げると、100パーセントの確率でマック親父が飛びついて食べてしまう。でもチョースケはマック親父を立てて、親父には攻撃をしない。エライ!


<待て!の時効は?>
 夕食時、犬たちに「待て」を言ったまま(カン爺は前の飼い主より待てを教わってないらしく、出来ないので除外)、別の用事をしていた。3-4分かだったろうか・・・戻って見ると、マック親父はさも当然のように食器に顔を突っ込んで喰らっていたが、チョースケは自分の食器から離れ、がっついているマック親父を見て欲しそうにしていた。チョースケってそんな犬・・・。だから好き。


<次もシェパードを>
 チョースケは2年近く前、群馬から買ってきた。
シェパードからは子供時に食いつかれたことがあったので苦手だったが、飼ってからは(こんなに賢い犬がいるとは)と、驚いている。だから一昨日だったか、チョースケを買った犬の調教所に電話をした。

「前回頂いてきたチョースケが、想像を絶する賢さで、番犬としても最高なので、同じ腹の子供が欲しいんですが・・・次の子はいつごろできますか?」
返事は来月あたり生まれるということだった。もう1匹飼ったら4匹になっちまう。欲しいけど4匹じゃなあ・・・。カン爺が死んでからならいいけど、その次の子が生まれるのはまた1-2年先だろうし・・・。ということで今、考え中。外国に行ったら留守の散歩係もタイヘンだろうしなぁ・・・。

★写真は、家政婦ならぬ「チョースケは見ていた」。いつでも私のそばにいたいチョースケ。



2623.お笑い愛犬物語/23 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:2009-4月22日(水) 18時48分

<わざとゆっくりドッグフードを・・・>
 愛犬物語の22で、「食器に飛びつく反応速度は?」というのを書いたが、そこで今日は少し趣向を変えてみた。

 カンクンは例によって食べるのも遅く、先にエサを与えて他の犬を散歩に連れて行き、20分〜30分ほどして帰って来てもまだ食べていた。そこで2番目にチョースケにエサを与え、いつものように「待て!」をせず、すぐに「ヨシッ!」と食べさせた。そして最後にマック親父・・・。


<ついつい放屁を・・・>
 いつもハングリーでがっついているマック親父に、少しイジワルしてみたくなった。そこで「待て!」をしておいて、わざとゆーっくりゆーつくり、ドッグフードをホロリポロリと粒を数えるかのように遅く、食器に落とした。
 
 パラパラ、ポツーン、ポツーンと、金属製の食器にドッグフードの粒が落ちる。するとマック親父−−−『も〜う、タマランわいっ!』と、蛇の生殺し状態か?あたかも牛のようなヨダレをポタリポタリと何粒も落とし始め、ちいさな水溜りが出来てしまった。

 最近また肥満気味になってきたオイラが、ウンチング・スタイルで屈んでいると、自然と腹部を圧迫してしまう。生理現象で恐縮だが・・・ここでチョット失礼!スーッと、静かに放屁〜ィ!春風はオイラの後ろから股間を流れて、オイラの鼻腔にも臭った。もちろん敏感な犬の鼻がそれを捕らえないワケがない。

 だが、マック親父−−−一粒ずつ落ちているドッグフードを食い入るように見つめて、まだヨダレを垂らし続けている。この親父には、家族に不評なオイラの放屁も全く通じないと見た。もしマック親父がスカンクと対決することがあったとしても、スカンクの攻撃などは屁のつっぱりにもならんだろう。

 それもそのはず・・・実は一昨日、オイラは見てはならないものを見てしまった。他の用事をしながら何気なくマック親父の方に目をやると・・・親父め、前日の自分の糞を(雨天には散歩しないため、ロープの届く範囲で脱糞する)口に入れたのを目撃したのである。





2625.お笑い愛犬物語/24 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:2009-4月23日(木) 19時28分

<教鞭とは?>
『講義などの際に教師が持つ鞭』と辞書に書かれているが、実際、オイラは先生から何度かその教鞭でぶっ叩かれたことがある。それでやっていい事と、やってはしいけないことを身をもって教えられた。『やってはいけません』と優しく諭しただけでは教育は出来ないのである。

 で、ウチの犬たち---。
散歩に行く前にしろ、エサの時間にしろ、私は犬たちの吠え声による要求は許さない。

@チョースケは飼い始めた時分から、自分の要求を飼い主に吠えて迫るということは皆無だった。さすがは先祖から警察犬の血を引くシェパードだ。エライ!

Aカン爺は以前、そうやって吠えていたが、文字通り竹の棒で叩いていたら、ソレが治った。

Bマック親父は、それこそいつも要求の吠え声が治らないので、竹刀でそこいらを叩いて恫喝する。すると吠え声が収まる。これはいつものこと。なかなか治らない。


<教鞭の叱咤竹刀>
 ところがだ----!
これが妻が家に居る土日祭日は、妻が散歩をしてくれるものと分かっている犬たち---ことにカン爺とまっく親父はヤカマシく吠え、妻に飛びついては衣服を汚す。
『ダメ、ダメ!マックったらぁ〜、ヤだぁ〜』
などと黄色い声で注意するが、まるで逆効果。所詮バカ犬に人間の言葉など理解できるワケがない。

 それをそばで見ていたオイラは切れた。
『こうやんなきゃあ100万回注意したってダメじゃあ!』
と、マック親父を竹刀でブッ叩いた。とたん親父はしおれて大人しくなる。ここで妻が虐待だと言って抗議するが、これは教育に対する考え方と信念の相違。

 真の教育は人間だって犬だって、ブッ叩いて教えるもの。
知り合いのチビ玉(ちびっ子玉三郎)は、父母から悲しくなるほど厳しく、芸の道を仕込まれていた。故に一流の芸を身に付けることが出来た。
『さぁ、頑張ってやってみましょうね〜』では、なーんにも出来るようにはならへん。

 で、今日---。
夕食時に7歳の息子にエサ係を命じた。するとまたまた騒ぐマック親父。そこでオイラが竹刀を握ってググッと親父を睨む。途端に萎縮して静かになり、建物の陰から『マック親父は見ていた』状態。

 そう、それでいい。教育とはそういうもの。力があれば力で。愛があっても・・・涙を飲んで・・・力で。




お笑い愛犬物語/25
2009-5-14


<チョースケ堪忍袋の緒を切る−−の巻>
 散歩時のカン爺はチョースケの傍を通る時、チョースケがちょっと近づくだけで『がるぅぅぅ〜』と威嚇する。それでも温厚で年寄りを立てるチョースケは、笑って済ませている。

 が−−−今日、ついにチョースケが、義によって堪忍袋の緒を切った。今日はカン爺をロープに繋いだまま、たまたまマック親父の傍に近づいたのだが、そこでカン爺がマック親父に向かっても『がるぅぅぅ〜』と威嚇したのだ。

 これを見たチョーケ。
『オイラの慕う(またはオカマ友達)マック親父にどうしてキバを剥くんじゃあ〜っ!』
とばかり、その長いキバをカン爺にブチ込んだのだ。たまらずカン爺ったら、『キャンキヤン、もうしないよぅ〜』と悲鳴を上げた。

 が−−−、その直後、チョースケの脇を通って散歩に出かけるカン爺ったら、またまた『がるぅぅぅ〜、この若輩やろぅ〜!』
と、威嚇していた。が、自分に対する威嚇は全く気にしない。そこは敬老の精神で尻尾を振ってカン爺に接していた。

やっばりチョースケってエライ!





2665.お笑い愛犬物語/26 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:2009-5月21日(木) 20時9分

■マックは謹慎中!
 マックオヤジの脱糞癖にはほとほと参っているとは以前書いた。
自分のテリトリー内には、努めて括約筋を締めているマック親父も、散歩に出た途端、どこでもここでもあっちでもこっちでも・・・クソを垂れまくる。

 だから散歩に出る前に、裏の畑でトイレットタイムを設けてやるのだが・・・『アタシャ知りませーん、さ、とっとと行きましょうぜ』と、こっちを見上げる。
『よーし、いいんだな。クソは出ないんだな!』
そう思って歩き始めると・・・ほれ、見たことか!他人の家の前や道路に来たとたん尻を震わせて脱糞ときた。それも複数回じゃ!

 もーぅ、アッタマ来た。
で、翌日、裏の畑でトイレットタイムを長めに設けて、待っていたのだが、『ほれ、とっとと行きましょうぜ!』と、こっちを見上げる。
『いいんだな、今日こそは出ないんだな!』
と、念を押して出発すると、他人の家の前を通った途端に脱糞だ。コノヤロー!


■謹慎を申し付ける!
 よってここ数日、マックの散歩は禁止−−−。謹慎じゃ!
その代わり、他の犬が散歩に行っている間じゅう、裏の門扉を開けっ放しにしていて、マックオヤジのロープ十数メートルを自由にしてある。だからマック親父は裏の畑で脱糞を何度でもすればいいっていう寸法。

 で、畑の作物の肥料にもなるっつーので一石二鳥ってコト。ただし妻子はマックオヤジの尿や脱糞を肥やしにして出来る作物は決して口にしない。オイラは平気。

 オイラの市は蓮田市。
蓮の花はドロの中で綺麗に咲く蓮華草のような花。そして泥の中でもレンコンは美味い。だから犬の糞の肥料で出来る作物だってカンケーなし。







2668.お笑い愛犬物語/27 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:5月25日(月) 19時43分

<シャケのクリーム煮と肉団子の甘酢あんかけはいかが?>
 肉団子の直径5センチ程度の物がある−−−−。
甘酢で煮ているらしいレトルト食品なのだが、どうにも不評で減らない。

 
 もうひとつがシャケの魚にレトルトのクリームを掛けたという、フランス料理のような『シャケのクリーム煮』−−−ひとくち食べて、『げっ!生ぐせぇ!』で、二度と箸を付けない。これには他の2人も同じ。作った本人も、その生臭さには閉口していた。


<連中なら食べるだろうょ>
 というわけで、『マック親父なら絶対食うだろ。ヤツはゴキブリだからさ』と、犬たちにあげることになった。そのままの味では濃すぎるだろう。我が家では人間の食べ残しは水で薄めてあげることにしている。

 大き目の手鍋に肉団子とシャケのクリーム煮をブチ込み、それに水をどーっと掛ける。
『いったいどんな味じゃい?もしコレを食べるんなら、犬の味覚っていったいどーなってんだろ?ぎゃはははは!』

 で、試しにマック親父−−−、味もクソもあるかい、どりゃーっていうカンジで食器にかぶりつき。チョースケ−−−違和感無く、普通に食べる。カン爺−−−少し臭いをかいで肉団子を先に食べる。後は観察してない。

 いずれにせよ、連中の食欲は旺盛である。飼い主の人間様とは、味覚もクソも無いほど、味の好みはカンケー無いと理解する。要は、量。量だけの問題なのであろう。




2677.お笑い愛犬物語/28 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:6月8日(月) 9時47分

■予防注射
 春になると狂犬病の予防注射がある。それとフィラリアの薬6か月分も必要だ。一頭分の合計が5000円ほどかかる。で、ウチは2頭分。なぜって?だってカン爺(正式名は清源丸=H8年生)はもう14歳だから、人間で言えば70歳を優に超える。随分と長生きをしているので、今さら予防注射は必要ないでしょう。

 で、後はマック親父とチョースケだ。
いきなり訪れた白装束のアヤシイ2人連れ。獣医師と助手だ。まず吠えるのはチョースケ。本当はどうでもいいのだが、マック親父もつられて(殆ど義理で)吠えるが、2人が敷地内にはいってしまうと、とっとと吠えるのを中止。興味なさそうな裏に消えた。また、耳の遠くなっているカン爺といえば、自分の小屋で高いびき。まったく気付いてない。

 だが−−、賢いチョースケは、その2人連れが私の客だと判断したとたん吠えるのを中止。いきなり歓迎モードへと切り替えて尻尾を振る。ここがチョースケのエライところ。念のためだがチョースケに口輪をはめて、注射と相成る。チョースケ、極めて冷静に静かに受ける。ことが終わった後は、もとのように歓迎モードで尻尾を振り続けている。

 ネクストが、マック親父−−−。
念のため、私がマック親父の首根っこを押さえての注射。2人の白装束がそばにいても、マック親父も静かに注射を受ける。だが、マック親父のバカなところは、我々が離れてから思い出したかのように吠え始めたこと。
『ったくぅ・・・バカな犬だよなぁ。注射が終わって暫く経ってから吠え始めるなんてよぅ・・・』
改めてマック親父のバカさに呆れてしまう。

 チョースケはといえば・・・玄関先に助手が座って会計の領収書を書く間、その助手さんの隣にいい子で「お座り」をして並んで座っている。エライ!!吠えるなんてもってのほか、といったところだ。マック親父はといえば、2人連れが帰るまでずーっと吠え続けていたのである。


■フィラリアの薬投与
 フィラリアの薬はカン爺には無い。既に高齢まで生き続け、且つ日本犬であるカン爺にはフィラリアはあまり関係ない。フィラリアには西洋犬が弱いのだ。

 だがマック親父はまだ9歳くらいだからフィラリアの薬は投与する。飲ませ方は超カンタン。エサに混ぜればいいのだが、マック親父の場合はソーセージでもウィンナーでも、なーんでもいい。間にフィラリアの錠剤を詰めて、ポーンと投げれば『パクッ』で、味わいもせず『ゴクン!』と飲み込むバカさ。まるでヘビの丸呑み状態。

 チョースケの場合は難しい。
錠剤をウインナーに混ぜてもダメ。その錠剤だけをポトッと吐き出してしまうのだ。ソーセージなら?とソーセージに中に分からないように詰めてあげるが、それでも出す。そこでソーセージの切れ端を大きくして、錠剤を埋め込めば、なんとか3‐4回目には飲み込んでくれる。

 もし散歩の路上に毒入り団子が落ちていたとしても、食べて死ぬのはマック親父。警戒して食べないのはチョースケだ。ま、マック親父の役目としては、『お毒見番』といったところか。食い意地の張っているマック親父には、これほどのお似合いなお役目はあるまいて。


■焼き豚の網
 先週だったか、焼き豚を食べたのだが、焼き豚を巻いている網がある。その網にはまだたーっぷりと焼き豚の小片がこびりついている。
(はて、このまま捨てるにゃ勿体ないが・・・)
ということで、最終処分屋のマック親父行きとなった。

 で、ポーンとマック親父に投げ与えた。
そしたら『パクッ!』で、『ゴクン!』ときた。
おいおい!噛んでから豚肉だけを飲み込むのかと思ったら、網ごと飲み込んじまったよぅ・・・。糞詰まりになったって、ワシ知らんもんねっ!−−−ということで、連れ主の妻にもナーイショ!

 2‐3日後、マック親父を繋いでる裏に行ったら、なぜか網だけがキレーイにあったから安心したが、いったいどういう過程を経て網だけが出ているのだろうか?疑問が湧いた。また脱糞時に悲鳴を上げたのだろうか?それとも網だけを吐き出しのだろうか?いずれにせよ、あまり綺麗な話じゃないので、深く考えないようにした。




2824.お笑い愛犬物語/29 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:8月28日(金) 18時54分

久々の登場です。

■耳の聞こえないカン爺
 実はこのところのカン爺の老け込みはひどく、耳が殆ど聞こえない。犬小屋に殆ど臥せっているのだが、散歩に行くために呼んでも、ロープを見せても全く反応ナシ。
 エサをあげるためにドッグフードを見せればやっと小屋から這い出しては来るが、食事と排泄以外に自発的に動くことはなくなっていた。


■それでも妻の車のエンジン音だけは聞こえていたようで・・・
 高い音は聞こえてなかったようだが(これは人間の老化ももそうらしい)、妻が帰宅した時のエンジ音をいち早く聞きつけるのはカン爺で、黄色い声を立てて迎えていた。が・・・このところその黄色い歓声さえも聞かれなくなっていた。


■カン爺、唸らず・・・
 このところ散歩に行きたがらなかったので、あえて散歩には誘っていなかったが、妻が殆ど強引に連れ出した。ところが・・・その姿にビックリ!このところ食も細くなっていて、ドッグフードを残すことが多かったが、全身に全く覇気が無くなっている。
 しかも・・・チョースケが近づいて行っても、いつものイジワル爺の威嚇『うぅぅぅ・・・この若輩ヤロー・・・』が、出ないのである。


■歩きたくないと・・・
 妻がロープを引っ張っても、ナカナカ歩き出さず、具合が悪い様子。それでもなんとか門扉のところまで出たら、そこで脱糞!でも健康的なモノ。犬の本体は老衰だが排泄物は健康的であった。思わず笑った。
 そうそうに犬小屋の金網に入れたが、入りたくない症候群。でもあたりはもう暗い。明日犬小屋を移動させることにして、今夜はオシマイ。


■もう長くないよと・・・
 イジワル爺がイジワルじゃなくなったら・・・後は死ぬだけ。オイラのオヤジもガンコでイジワルで喧嘩速かったが、それが無くなった時、死んじゃった。犬だって人間だってそう変わるまい。


■改めて血統書を見ると・・・
カン爺の正式名称は柴犬の『清源丸』。ちゃーんとした紫色の和紙に書かれた血統書である。生年月日はH8年の5月6日。今まで15-16歳かと思っていたが、満、13歳少々である。柴犬 の平均寿命は12歳 だし、老衰だってしょうがないよ。

★写真は1-2年前のカン爺






2825.お笑い愛犬物語/30 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:8月29日(土) 11時9分
<カン爺、いったいどこへ行こうというのだ・・・>
■囲みを外しロープを外す
 もう老衰気味だし、囲みを必要とはすまい−−−そう判断して、カン爺自由に動き回れるように、4畳半ほどの自然林風を囲っている金網を外した。

 それでも逃走防止のために、念のために首輪にロープは掛けた。が−−−小屋の傍で突っ立っているだけで、逃走の元気など無さそうだ。それなのにロープじゃ可愛そうだろう、せめて晩年くらいは自由にしてやろうと思ってロープを首輪からはずした。
 とはいえ、ここでせチョツト注意!なんせこのカン爺には2度噛みつかれたことがある。うかつには首輪をいじれない。
(おいおい、カン爺、ちょっとロープ外してやっかんな)
借りてきたような猫なで声でカン爺を懐柔。


■カン爺よ、いったいどこへ行こうというのだ・・・
 首からロープをはずされ、自由の身になったカン爺は、張子のトラのようにヨタヨタと足取りもおぼつかないままで、門扉(ここにはチョースケ用の大きなバリケードがある)まで時間を掛けて近づき、どこかへ行きたい様子。

「おいおい、もう死にそうなお前が、いったいどこへ行こうというのだ・・・。かぁちゃんなら家にいるんだぜ・・・。それともアレかい?コンビニの優しいお姉さんたちが忘れられないのかい?」

 オイラは見かねて首輪にロープを掛けて連れ戻した。
いつの間には首がすっかり細くなってしまい、ロープを引くと首輪が今にも抜けそうなほどになってしまった−−−老衰は首も頭蓋骨までも小さくしてしまうのかい・・・。
 
 ヨタヨタヨタ・・・カン爺は新しく移動させた小屋に連れ帰った。チョースケが野生の感でもう長くないことを嗅ぎ取るのだろうか、いつもよりは優しく接しているようにも見える。

 小屋に帰ったカン爺、ただただボーッと案山子のように突っ立っている。いったい何を思うのか?特別にソーセージを口元に持って行ってやると、『ガブっ!』と食いついた。この様子ならまだ暫くは生きていそうな気がする。


■カン爺には故郷が無い
 カン爺は9-10歳の時、隣市の老夫婦から貰ってきた。
老夫婦が戸建を売ってマンションに住むため、もう犬を飼えなくなってしまったため手放したからだ。そのカン爺が育った家ももう代変わりしている。

 貰って来た日には、一緒に連れて来てくれた老夫婦の去った方向を半日ほども見つめていたカン爺。二人はカン爺の好物を2-3回ほど送ってきてくれたが、今はそれも無い。

 カン爺よ、お前さんの故郷は、イヤだろけどワシの家なんだよ。ワシは厳しいうえに、お前の嫌いなマック親父と若輩のチョースケがいる。でもな、優しいかあちゃんがいるだろ。お前の家はここなんだよ。


 立ったままずっと遠くを見ているカン爺。
カン爺よ、まだどこかへ行きたいのかい?
それでいてそのまま眠りこけたりもする。
もしかして老夫婦のフトコロに飛び込む夢でも見ているのか?


2833.お笑い愛犬物語/31 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:8月30日(日) 8時1分

■カン爺が死んだ!
 30の続き・・・夜、薄暗くなってカン爺が気になって見に行った。
すると・・・カン爺は一段低くなった犬小屋の外に、両前足を投げ出して、頭を垂れたままぐったりとなっていた。

 死んでる・・・犬小屋は地面より10センチほど高い構造になっている。そこから半身を投げ出し、胴体よりも頭を下にして静止しているということは・・・間違いなく死んでいる。そう判断した。
 この暑い時期だ。死体が臭いをはっするのも早かろう。さっそく明日は畑に穴を掘って埋めよう。そう思った。

 「おーい、カン爺がしんでるよ」
妻子にそう伝えると、2人とも出てきてカン爺を見に行った。が、カン爺に触ったら、カン爺が目を覚ましたという。
「それにしてもあんなに頭を低くして寝るなんて、まさかコウモリじゃあるまいし、あんな寝方みたことないよ」
と、ひとまず安心はしたのだか、もうそう長くは無いだろうと思う。


■翌朝・・・
 カン爺が気になって見に行く。
寝ている・・・?死んでる・・・?良くわからない寝姿。カン爺の名を呼んでみたが、反応ナシ。どうせ聞こえないのだ。そこで首輪をもって軽く2-3度揺すってみたら・・・ぼぅ・・・と目を開けた。

 あっ、生きてる・・・でも、もう長くはないわ。せいぜい好物を食べさせてあげよう。そうおもってカン爺の好きなビーフジャーキを買ってきてあげた。

■写真は1-2年前、まだイジワルな頃のカン爺





2836.お笑い愛犬物語/32 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:9月1日(火) 18時42分

■散歩は片道だけ
 散歩に行くのか?ロープを引いてあげると、立ち上がって門扉のところまでフラフラと歩いた。おやっ?歩きながら小便を流す。以前のように片足を上げて、門扉に掛ける子元気も無くなってしまった。もう『ここはワシのテリトリーじゃあ〜っ!』という気力も喪失したのだろう?

 門扉のところまで出ると立ち止まり、足を出てきた方向に向けた。もう帰りたいらしい。だが・・・足が前に出ない。短気なオイラが、この時はずーっと待った。が、まだ足を踏み出さない。カン爺がその気になるまで数分以上待って、やっとこさ出てきた距離の半分まで辿り着いて倒れた。限界らしい。


■チョースケが励ます!
 ここでチョースケ、カン爺のただならぬ気配を感じ、倒れて潰れているカン爺に
『ねぇ、ねぇ、カン爺ちゃん!どうしたの?起きて、起きて!』
と、チョンチョンと前足で引っかくような、起こす仕草。ここでカン爺、一言だけ『ガルルゥ〜』と小さな声で唸った。
 ここでオイラは失笑!
頑固親父のカン爺の面目躍如、足腰立たなくなっても持ち前のガンコさは少しも衰えちゃいない。あっぱれじゃあ!

 オイラはカン爺に教えられた・・・。
足腰立たなくなったって、自分のスタイルを変えたらアカン。それがサムライじゃあ。それが男ぞ。客なんか来なくたって、自分のドラムのスタイルを変えたらアカン。自分は自分のスタイルで足腰立たなくなるまで叩くんじゃあ!


■即身仏に・・・
 大好きなビーフジャーキーも食べなくなった。ミソ汁を薄めてあげるとゆっくりと飲んだ。ゆったりと横になっているだけのカン爺。喋らないから何もわからないが、痛みや苦しみは無さそうだ。後数日か1週間の命か・・・平均寿命を過ぎているから仕方ない。オイラも平均寿命を過ぎたら、自然の摂理に素直に従うだろう。


■墓穴を掘る
 裏の畑にいつ埋葬してもいいように、1メートル近い穴を掘った。人も犬もいずれは土に帰る。そして植物の肥やしとなり、その植物も再び土に帰る。諸行無常・・・南無阿弥陀仏・・・。








2841.お笑い愛犬物語/34 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:9月2日(水) 22時5分

■足が立たなくなったのでロープを外す
 カン爺がこの数日のうちに、こ〜んなにゲッソリ痩せてしまった。昨日は少し歩いたが、今日は自分の小屋の前にトイレのために出てくるのがやっとの状態。出てきたら今度は小屋に帰れないほどだ。

 もう首輪に付けたロープを外しても逃げる元気は無いだろう。そう思ってロープを首輪から外した。カン爺はロープには目もくれず。ただひたすら夢想するように、半眼状態で半死半生の夢想状態。


■犬だって口は肥える
 いつもはドッグフードだけなのだが、一昨日あたりからカン爺の大好きなビーフジャーキーを買って与えている。ドッグフードは食べないが、ビーフジャーキーなら食べるからだ。

 ところが昨日、妻が犬用の缶詰を買って来て与えたら、こんどは缶詰を食べて、ビーフジャーキーを食べなくなってしまった。仕方ない。美味い物を食べたら、口が肥えるのは人間も犬も同じだ。ま、歯も悪くなっているのだろうし、余命いくばくも無さそうだ。オイラに向かって尻尾を振るわけじゃないが、せめて美味しいと思うものを食べさせてあげようというのがオイラの思いやり。


■缶詰の誘惑に勝つチョースケ
 チョースケには缶詰はやった事が無い。それでもカン爺の食べている缶詰の臭いには興味津々。カン爺の食器はチョースケからも届く範囲にあるのが様子を見た。
 
 カン爺は首を落としてゆっくりと食べる。
チョースケは物欲しそうに臭いは嗅ぐものの、カン爺を押しのけて食べるということはしない。じっと見ているだけだ。さすがにこの犬は賢い。先輩犬であり、老犬であるカン爺に敬老の念を持っている。
(もしチョースケが死んだとしても、またシェパードを飼おう。こんな賢い犬は見たことが無い・・・)そんな思いを抱いた。

 これがもしマックだったら・・・臭いの誘惑に負けて、『ガルルルル〜っ』と、押しのけて自分で食べてしまうだろう−−−と、思う。明日にでも試してみようか。


■老いと死は加速する
 つい3日前は、距離は長くなかったものの妻と散歩に出たカン爺。それが今日は足が立たなくなってしまった。老いというものの加速は2乗に比例するどころではない。秋の日はつるべ落としの最近のように、あぁぁぁという間に老いていき、ある朝、起きてみると冷たくなっていた、ということになるのだろう。

 明日は我が身。老いは足から来るというのがよ〜く分かった。せいぜい歩いて下半身を鍛えておくしかないのだ。





Re: お笑い愛犬物語/34
名前:のなか悟空 日付:9月4日(金) 11時39分
■カン爺の野辺送り
 本日朝、カン爺は静かに息を引き取りました。

 朝、カン爺の息がある時、死臭を嗅ぎ付けたのか、ハエがたかっていたので追っ払ってやっていたらカン爺め、私にキバを向けた。

 最後の最後まで飼い主に反旗を翻し続けたカン爺。そういう意味でフリージャズを標榜している自分と相通じるものがある。死の床でも反旗を翻し続けたカン爺を改めて尊敬し、合掌。

裏の畑に穴を掘っていたので、バスタオルにくるみ空き箱に入れて野辺送りをすまませた。



2857.お笑い愛犬物語/35 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:9月8日(火) 16時44分

■サスガはシェパード
 夕食に犬たちのエサの準備をする。
我が家の犬たちは飼い主の私が毎日作るミソ汁が好きだ。それでその味噌汁を犬用に薄めて、ドッグフードにかけてあげている。

 その味噌汁を玄関の上がりがまちに置く。
外に繋いではあるが、玄関には自由に出入りできるチョースケはついついその味噌汁の臭いにつられがちだが、上がりがまちにさえ足をかける事を禁止されているシェパード犬、『ダメだよ!』とキツク言っておきさえすれば、何時間でも手出しをする事は無い。

 これがマック親父ならどうか−−−?
去年の夏は勝手に寝室に上がりこみ、布団の上で涼を取っていたほどのバカ犬。玄関に足をかけるだとか、上がりこむ、などといったことは平気の平左。増してや目の前にある味噌汁を飲むなと言われても口を付けないのはその瞬間だけ。それが分かりきっているからマック親父には試すことさえしない。信頼度ゼロの駄犬なのである。


■がっつくマック親父
 エサを前にするとヨダレを垂らしながら、ロープをギリギリまで張って立ち上がり、飛び上がって吠えながら催促するバカ犬マック。

 その点、チョースケはエサの時間になっても、エサを入れた器を見せても、食べ物が欲しいからといって、吠えたり、立ち上がったり、ということはしない。それは血筋のなせる業か、『シェパードは食わねど高楊枝』−−−、ヨダレを垂らしてはいても、絶対にガッツク仕草は見せないからエライ!




お笑い愛犬物語/36

<エコロジー>
 いつも我が家の犬たちはドッグフードが主食なのだが、このところのサツマイモやダイコンの葉、白菜の外葉を捨てるのが勿体無いを考えたのに起因する。

 そうだ!圧力釜を使えばいいじゃん!
ということで、ダイコンの葉や、白菜の外葉、サツマイモの端っこを圧力釜に入れ、僅かにしょうゆ等の味を垂らして、蒸気が出るまでの数分間を煮て、そのままガスを止めればできあがり。

 こりゃいいエコじゃわい!
捨てていた物を犬に食べさせる。まさか犬がダイコンの葉っぱや野菜の外葉を食べるとは思うまい。ところがウチの犬たちは食べるのである。


<イチジクもナットウも・・・>
 マック親父は何でも食べるのは当然だが、従順なチョースケの場合の判断基準は、私の食べているものなら何でも食べていいものだと判断する。だから、夏に食べていたイチジクだって食べてしまうのだよ。

 昨日のこと、ナツトウを1年ぶりくらいに食べた。
それにしてもこんな臭いもんを良く食べるものだと思いながら口に入れたのだが、(犬たちはどうなんだろう?)と思い、チョースケにナットウ付きの飯を少しやってみたら・・・ありゃ?食べるじゃん!
 犬にとってはナットウて、いったいどんな臭いがするんだろうね。超、強烈に臭うんじゃないかとも思うが゜、食べたのにはオドロイタね。笑。






3092.お笑い愛犬物語/37 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:12月24日(木) 11時14分

■草食系大型犬
<草食系と肉食系の意味>
 世間じゃ、やれ草食系だの肉食系だのという言葉イジリが流行っているが、実のところこの言葉を用いる真意は、モテない女の詭弁じゃないかとも思う。自分という美品がありながらナカナカ手出しをしない男を「草食系」と呼び、すぐに食べられちまった言い訳に「肉食系」と言い訳をする−−−当たらずとも遠からず?オヤジの戯言ナリ。


<さて当家の犬たち>
 いつもドッグ・フードばかりじゃかわいそう。
と言うわけでもないが、畑で出来るイモやダイコン、白菜などのニンゲンが食べ内部部を捨てるのも勿体無い
 そこで思いついたのが、イモの両端、ダイコンの葉っぱ、白菜の外葉を適当にブツ切りにして圧力釜に入れ、薄めに味付けをして煮る。そして夕時の飯時に犬たちにあげれば大喜びで食べる。

 きょうび、やれ環境ほどだの、食料の自給率だのと言うが、オイラのように自分で作物を生産して、その根っこも葉っぱも無駄にせず、ニンゲンと犬たちで食べてしまうというのは、地球にも作物にも優しいと思うのだ−−−っていうか、タダのケチなだけ。笑。






2010年

3120.お笑い愛犬物語/38 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:2010/1/12(火) 23:12

<熱ければ待てばいいものを>

 食事時が近付くと声を上げて催促するのが、お馬鹿なマック親父。血統のいいチョースケはそんなハシタナイことはしない。黙ってただ待つのみ。流石はジャーマン・シェパード、親は代代警察犬だけの事はある。

 最近はウチの犬たちはダイコンの葉っぱやダイコンの煮つけを食べてくれるもんだから、ビタミン不足にはなるまい。それどころか連日圧力釜に山盛りの大根煮を食べてくれるから家計には大助かり。だってダイコンや白菜は裏の畑でタワワに生えているのだから。

 で−−−だ。
その圧力釜の中身が冷めやらぬ熱い煮つけをだ。多少水で冷やして犬たちのエサ入れに盛ってやる。でも、まだ熱い。とはいえ、犬たちにフーフーは出来ない。で?どーする?

 見ていたら卑しいマック親父ときたら、「待つ」ということは不可能。熱いのに・・・熱いのに・・・がっついて食べようとするが・・・やっぱり熱い。でも・・・食べたい。で、またがっく。だも熱い・・・でも食べたい。また、がっつく・・・でも熱い−−−いっそ待てばいいものを、お馬鹿で低脳のマックには、待つという選択肢がない。

 かたやチョースケ。
熱い、と判断したら「待つ」−−−のである。ムリすることはあらへん。いずれ食べられるのである。ここいらが数値に見えない知能と育ちの差、とでも言うのだろう。




3122.お笑い愛犬物語/39 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:2010/1/13(水) 8:56
■<別のエサを食べようとして、自分のエサも食べられちまう馬鹿犬>

 ウチのチョースケのエサやりには、大きな金属製で取っ手付きのナベの取っ手が取れたものを。そしてマックには同じ物で、形のちょっと小ぶりな物を使っている。2匹の犬にエサをやりやすいように、2つのナベを近くに置いてエサ盛るのだが、ちょっとした犬たちの仕草にも、お馬鹿さ加減が覗いて大笑いしてしまうことがある。

 この日もいつものように2つのナベにエサを盛る。
マック親父はガツガツと自分のエサを食べながら、すぐ横に置いたチョースケのナベが気になる。とはいえ、チョースケはその時点でほぼ食べ終えて、普通に座っている。

 そこで、マック親父め、自分のナベが残っているというのに、チョースケのナベを舐めにかかる。すかさずチョースケ、マック親父のナベを食べる。マック親父慌てる。再び自分のナベに戻った時は、あらかた減ってしまった。

 イソップ童話にあったよね。
橋の下に写った食べ物をくわえた犬の姿を見て吠えたら、自分のエサを落としちまった−−−そんな話を地で行く、お馬鹿なマック親父デシタ。笑。




3124.お笑い愛犬物語/40 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:2010/1/14(木) 18:10

<刺身のツマは食べねぇだろ?/ワサビ味のサラダは食わねぇだろ?/ゴボウの煮付けは食わねぇだろ?>

 ウチの犬たちは廉価のドッグフード専門だ。
以前はたまに豚の骨を買ってきて、圧力釜で煮てからあげていたが、本人たちは喜んで食べるのだが、どういうわけかいつも下痢をするので与えてない。

 さて、以前の話−−−。
人間たちが刺身を食べると、いつも底上げのための刺身のツマが余ってしまう。そこで単なるイタズラ心から、
『犬たちは刺身のツマは食べねぇだろ?』
『いや待てよ。卑しいマック親父なら食べるかも?』
というのでダメ元でやってみたら、ガツガツ食べるのである。じゃチョースケは・・・やっぱり食べるので驚いた。

 以降−−−スーパーで買ったお惣菜の食べ残しである「ワサビ味のサラダ」も与えてみたが躊躇なく食べる。食べ残しの「ラーメンのスープ」も食べるし、さらには「ゴボウの煮付け」の残りも躊躇無く食べるのである。


 結局−−−ウチの犬たちはゴキブリ同様に何でも食べちまうことを発見。したがって最近では、はもっぱらダイコンやダイコンの葉、白菜の外葉などを、ミソや砂糖としょうゆ、ダシの元などで、薄い味付けをして、圧力釜で煮て、ドッグフードと混ぜて与えているが、非常に喜んで食べてくれる。犬たちの食事にしては、ビタミン的にバランスがいいので格好の健康食だと思っている。


3124.お笑い愛犬物語/40 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:2010/1/14(木) 18:10

■<刺身のツマは食べねぇだろ?/ワサビ味のサラダは食わねぇだろ?/ゴボウの煮付けは食わねぇだろ?>

 ウチの犬たちは廉価のドッグフード専門だ。
以前はたまに豚の骨を買ってきて、圧力釜で煮てからあげていたが、本人たちは喜んで食べるのだが、どういうわけかいつも下痢をするので与えてない。

 さて、以前の話−−−。
人間たちが刺身を食べると、いつも底上げのための刺身のツマが余ってしまう。そこで単なるイタズラ心から、
『犬たちは刺身のツマは食べねぇだろ?』
『いや待てよ。卑しいマック親父なら食べるかも?』
というのでダメ元でやってみたら、ガツガツ食べるのである。じゃチョースケは・・・やっぱり食べるので驚いた。

 以降−−−スーパーで買ったお惣菜の食べ残しである「ワサビ味のサラダ」も与えてみたが躊躇なく食べる。食べ残しの「ラーメンのスープ」も食べるし、さらには「ゴボウの煮付け」の残りも躊躇無く食べるのである。


 結局−−−ウチの犬たちはゴキブリ同様に何でも食べちまうことを発見。したがって最近では、はもっぱらダイコンやダイコンの葉、白菜の外葉などを、ミソや砂糖としょうゆ、ダシの元などで、薄い味付けをして、圧力釜で煮て、ドッグフードと混ぜて与えているが、非常に喜んで食べてくれる。犬たちの食事にしては、ビタミン的にバランスがいいので格好の健康食だと思っている。





3153.お笑い愛犬物語/40 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:1月29日(金) 18時8分

■白内障のマック
 イヤラシくてお馬鹿なマック親父も初老である。
イヤラシクても、お馬鹿でも、生物は一様に齢を重ねるのである。それが体力の低下であり、性欲の低下であり、各種の内蔵機能やパーツ部分が、それぞれ老化していく。これも生物の定めとなれば、諦めるほかは無いのである。

 数ヶ月前から、お馬鹿なマックの片方の目が、白内障になっている兆候が出て、今では既に見えてない−−−と私は判断する。というのも、マックお得意な『受け=エサを投げると空中でくわえる』が、出来なくなってきた。

 これまでは食べ物が空中を飛んでいる時間のコンマ何秒でさえも勿体無いかのごとく、空中でパクつき己の胃袋に入れようと飛びついていたのに・・・・今じゃ口にくわえられず、「ポタッ」と、足元に落としちまうまである。
 それを本人がどう感じているかは知らないが、馬鹿犬は馬鹿犬なりに『おやっ?妙だなぁ』くらいには思っているやも知れぬ。

 そもそも犬は4つ足の動物であるからして、片方の目が見えないからといって転ぶことも無いだろうから、こちらとしてはあまり悲観はしていない。願わくばもう片方が見えなくならないように祈るだけだ。もう片方が白内障になりそうになったら、獣医に連れて行くしかないだろうと思っている。いくら馬鹿犬でも目が見えなきゃあ困るだろうから・・・マック親父ももう13−14歳だからなぁ。








お笑い愛犬物語/2〜8もありますが、リンクしていません。っていうか出来ません。涙。






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