お笑い愛犬物語/4 2011年



お笑い愛犬物語/69
返信 引用

名前:のなか悟空 日付:4月13日(水) 18時55分
<獣医さんの登場!>
 最高の番犬クンのチョースケ。
いつもは家の脇を人が歩くだけでも、はたまた自転車で通過するだけでも吠えるというのに、今日は白服を着た獣医さんがきたら・・・ぐぐっと黙って見つめていた。獣医さんから犬にとって、のっぴきならないオーラが漂っていたのであろうことを、知能の高いチョースケは見て取ったのだろう。

 私は念のためにチョースケに口輪を付けた。
こうすれば見ず知らずの他人がチョースケを触って、チョースケが怒って噛もうとしても安全だからだ。
 私はチョースケにまたがり、両足でョースケの身体を挟んだ。獣医さんは慣れた手つきで狂犬病の予防注射をした。少しはチクリとしたのだろうか?チョースケは無反応である。


<雲上の悟り犬>
 マックの場合は経費節減のため予防注射はナシ。
今更この高齢犬で平和的な犬が人を噛むこともあるまいし、高齢ゆえにそんな体力も無ければ、気力もあるまい。よってマックの狂犬病の予防注射はパスなのだ。

 ま、マック親父自身は獣医さんが助手と敷地内に入って来たって、我関せず。っていうか耳も聞こえず目も見えないマック爺は、人が来たのも知らぬ存ぜずで、の〜んびりと陽だまりで日向ぼっこをしてコックリコックリと舟を漕いでいる。もはや雲上の世界の犬なのである。

 人間も犬も悟った者は強い。
世間の荒波も、人(犬)間関係も、我関せず。あたかも裏の畑の老木のように、なるがまま、なすがまま、春風に吹かれて葉を揺らしているだけなのである。ある意味、高僧の境地と言える。そう思ってマック爺を見たら、ひときわ大きな口を開けてアクビをこいた。うう・・・ん、悟った犬の動作は神々しいのである。だが、チョット加齢臭が漂うので閉口している。





4116.お笑い愛犬物語/70 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:4月19日(火) 19時35分
■米ぬかは食べるか?
 この度の震災の援助のために米をドッサリ買って精米をした。その量たるや数十キロもあるのだが、けちなオイラはこれを畑の肥やしや魚たちのエサにするために持って帰って来ていた。

 で、ふと思いついた!
我が家の犬どもにはどうだろう?試しに自分で少し食べてみたが、味的にはなかなかイケル。だって昔ニワトリを飼っていた頃は、ニワトリたちのメインの食料だったもんね。当然イヌたちにもイケルだろう。

 というわけでまずはチョースケの食器へ−−−うん。食べている。結構好みの味なのかも?では当然マック爺も、というのでマック爺を呼ぶ。


■マック爺の呼び方
 耳は聞こえないが全くではなく、ある種のサイクル音なら聞こえる。ことに食器の金属音。で、ワシはマックの食器を蹴っ飛ばすとカランカランと大きな音を立てる。1-2度やっても来ない場合は3-4度それをやる。

 すると、だ。マック爺様がお出ましになった。
それが、だ。本日は雨天ということもあり、湿度が高い。爺様が家の裏にある小屋からわざわざお出ましになるのはいいが・・・プ〜ンと加齢臭とともに現れたのである。しかも今は毛皮の生えかわる時期で、なんとも、みすぼらしい。
(うっ、臭い!)

■やっぱり肥料にするべ
 マック爺は鼻先で食器を探り当てると、米ぬかを当然のように食べ始めた・・・が、半分ほど食べると、美味くないのか、とっとと裏の小屋の方へ去って行った。
 かたや律儀なチョースケは、オイラが「よしっ!」と言って食べさせたものは義理でも食べてしまう忠実ない犬だ。一皿ぶん全部食べ尽くしてしまった。

(うん、この調子ならドッグフードを倹約できるぞ)
と思ったのも束の間。後でチョースケを見ると玄関のまん前にゲロっていた。そこで早速スコップですくって植え込みの中へ処分−−−ところが、チョースケったら自分がゲロったものを食べている。


 ということは・・・米ぬかは食用にはなるが、胸焼けでも起こすのか。食べさせすぎたらイカンってことだわ。でもやめとこ。明日にでも裏の畑にまいて、これから植える作物の肥料にするべ。





お笑い愛犬物語/71/箱入り娘 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:4月22日(金) 20時11分

■美少女の迷い犬発見!
 チョースケを散歩中、近所の空き家の軒下で震えている美少女を発見!空き家にはノラ猫やカラスが巣食っていて、最近治安がヨロシクない。美少女はカラスに突っつかれたのか、ノラ猫にひっかかれたのか、ブルブル震えながら、まるですがりつくような目でワシを見た。
 仕方ない。
室内犬はキライだが、3輪自転車の後ろカゴに入れて散歩を続け、一回りした後、ご近所に美少女の飼い主を尋ねて歩くが、飼い主は見当たらなかった。



■箱入り娘とはこのことじゃ!
 彼女は当たり前のように室内に上がったが、頑固親父のオイラは室内犬だが室内には入れない。犬は外、というのがワシのポリシー。ま、外って言ってもかわいそうなので、せいぜい玄関。玄関にダンボール箱を置き、水とドッグフードを用意した。
 犬はチャッカリと箱に入って、敷物のふわふわマットの上に座る。
(ったく・・・軟弱な室内犬はウチの男どもに比べてなんとも軟弱な・・・)

 腹が減ってちゃ可愛そうだと思い、ドッグフードを与えてみたが、食べようともしない。ま、急に違ったエサじゃ食べないかも?と思いお菓子を手のひらに載せて与えると食べた。
(あらま!なんとも贅沢な犬だワナ)

 それにしてもこの小娘、ゼッタイに箱から出ようともしないし、ドタバタ動きもしない。まるでウチのオヤジ犬たちとは違った小娘なのであった。





お笑い愛犬物語/72/寡黙すぎる美少女 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:4月22日(金) 20時24分
■寡黙すぎ!
 普通、室内犬といえばヤカマシク吠え立てる声が高いので、その音が耳に突き刺さり、ワシは不快になって耳を塞ぐことが多い。特にピアノを運んだりする時にその家に室内犬の小型犬がいれば、ワシはタバコのフィルターで耳栓をすることにしている。

 しかもよく吠えるクセに猫よりも弱い。ワシに言わせれば猫より弱い犬なんて犬じゃねぇ!とムキになって思っている。犬なるもの、猫なんかよりはゼッタイに強くなければならぬのだ!という信念さえ抱いている。

 が−−−この小娘はゼッタイに声を立てぬ・・・もしや・・・飼い主の住環境のせいで、声が出ないように手術されているのか・・・なんとも哀れな娘である。だとしたら・・・おそらく避妊手術も施されているのかも・・・?飼い主のエゴとはいえ、悲劇を背負った娘じゃないの・・・そう思っていつくしみの目を注ぐと、小娘はすがるような目つきでワシを見上げるのである。

 んもぅ〜、おじさんはその目付きにメッロメロになってしまったのである。いや、メロメロになってしまったのはオイラだけじゃない。ウチの荒くれ犬どももそうだったのである・・・続く



4132.お笑い愛犬物語/73/美少女に群がる荒くれ犬ども 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:4月22日(金) 21時3分

■チョースケは目で口説く
 玄関の戸で外界と遮断してはいたが、このままでもイカン。ウチの荒くれ犬どもとも面会をさせんことにゃ、連中が殺意を抱いて飛びかかってもイカン。それでソロリと玄関の戸を開けた。

 まずはチョースケ。
いきなり飛びついて一噛みしたに一巻の終わりだろう。チョースケが飛びかかる前に、「チョースケ!」と大きな声で叱責。するとチョースケは控えめに美少女に近寄って、臭いを嗅ぐだけ。噛むでもなく飛びかかるでもなく、極めて紳士的に接している。

 ワシが飼い犬であるチョースケは、脇に座ったまま時おりチラッと美少女を見るが、イケメンを自認しているチョースケは目で口説いている様子。


■マック爺はナメ回す
 一足遅れで玄関に侵入してきたのは、悪名高き加齢臭のキック爺。爺が噛みついたりするワケが無いので静観していたら・・・ジジイめ、美少女の股間の臭いを盛んに嗅ぎ、次いで顔面、耳、鼻、どこでもここでもここぞとばかり嘗め回す。

 こやつのクセで嬉しい時は交互に前足を踏む<その場足踏み>をするクセがある。まるでゴルファーがボールを打つ時の、その場足踏みに似ている。マック爺はその動作を合間に交えながら、ベロベロベロベロ、「ええ加減にせぇ〜!」と怒鳴りたくなるほど、嘗め回し続けているのである。

 ま、仕方ないといえば仕方ない。
生まれてこの方15年ほどもメス犬に接した事も無いのは当たり前、生粋の童貞で通して来た男だ。
(うぅぅぅぅ、長生きはするもんじゃあぁぁぁ、これぞ女の香りよのぅぅ・・・)
と、ボタボタとヨダレを垂らしながら、股間から耳へ、耳から、股間へ、飽きることなく、愛の嘗め回しを続けているのだ。

 お陰で美少女の股間も耳も、マック爺のヨダレでベットベト状態。
嫁入りついでに連れて来た、元々の飼い主であるである妻曰く−−−−「マックったら・・・なんてイヤらしい・・・」
と呆気に取られていた。

 ところが−−−その美少女、マック親父の下半身嘗め回し攻撃に、絶句するほど予想外の動作をしたのである−−−続く

 


4138.お笑い愛犬物語/74/とんでもないアバズレ娘! 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:4月23日(土) 19時40分

■開脚!!
 マック淳一の終わることなきイヤラシイ嘗め回し攻撃に、妻は呆れて絶句した。
ところが−−−!パピヨンの美少女は、「ばっ!」と、片足を持ち上げ、マック爺がさらに嘗め回しやすいように開脚したのである。これにゃ妻もオイラも大絶句!
『そ、そんなぁ・・・下品すぎる!!』
それにしても所詮ケモノ。マック爺も美少女も本能に極めて忠実なのである。そういう意味ではエライとも言える。

 マック爺は相変わらず嘗め続ける。
下から上から嘗め続ける。流石に美少女、スケベ爺のしつっこさに業を煮やしたのか、鼻にシワを寄せてちっちゃなキバをむき出し、「がぅ!」と、マック爺の口先に注文をつけた。それでもめげないのが天性のバカ犬マック。何度「がう!」とやられても嘗め続けることを止めない。流石にワシらは見かねてスケベ爺を玄関の外へ出し、戸を閉めてしまった。


■初めてのワンワンワン
 夜はかわいそうだとは思ったが、上には上げず玄関でダンボール箱にて一人寝をさせた。上にあがりたそうではあったが、ここは心を鬼に。ワシは子供の頃から、犬は上に上げないという信念がある。そんな思いを理解したのか、拾われてきたという境遇を理解したのか、アバズレ美少女は一人静かに一晩を過ごした。

 この犬は鳴かない。
そういう手術を受けているのだろう−−−と思い込んでいた。だが、翌朝、オイラの顔を見て
「わわんわんわん!」と鳴いた。
(あれっ?この犬、鳴くじゃん!)
と思ったのも束の間。以降、この日は2度と鳴くことはなかった。だが、鳴かないとは言っても何か要求がある時には、クンクンクンクンと鼻は鳴らしているのである。


■再び開脚!
 朝になったので玄関を開けて外に出した。
すると外で2匹の荒くれスケベ犬どもが待ち構えていた。チョースケはさほどでもないが、マック親父ときたら美少女の行くとこ行くとこ、まるでうっとうしい空気のように、まつわり付いて、相変わらず嗅ぎまわし嘗め回している。

 すると、どうだ!
美少女は再び片足を上げて開脚したのである。
(ったくもう・・・とんでもないアバズレ娘じゃあ・・・)
オイラは思わず舌打ちをした。
だが、それだけではなかった。このアバズレ少女、またまたアバズレぶりを見せつけてくれたのである−−−続く。
 
 



4143.お笑い愛犬物語/75/そこまでやるかい! 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:4月26日(火) 8時34分

■また翌朝も吠えた!
 初日の朝、「わんわんわん」と3回だけ吠えて、以降は沈黙。そして再び2日目の朝も、「わんわんわん」と3回だけ吠えた。且つ、2日目の昼寝から覚めると、またまた「わんわんわん」と。なるほど!暫く眠って目が覚めたときにだけ、「わんわんわん」の声が出せるのか?ま、変わった犬ではある。


■そこまでやるかい!
 2日目の朝に目覚めて、荒くれ犬どもの臭い攻撃の洗礼を受けつつ、美少女は裏手に消えた。さてさて、なにをどーするのかコッソリついていくと・・・この美少女め、マック爺の小屋の出入り口のまん前で、ドッサリ放尿!!
(ほぅ、美少女の尿の臭いを嗅ぐスケベジジイへの豪華プレゼントかい)
と、ワシはにこやかに見ていたのだが・・・続けて、小さなオシリをぐぐっ!と突き出した後は、続けて大の放出!とはいえチョースケやマック爺に比べれば、ちっちゃくてちっちゃくてウィンナーよりもちっちゃいモノだから腹も立たねば汚くもないが・・・
(オマエさん、いくらなんでもやりすぎじゃ・・・)
と、呆れて声も出ず。

 これでマック爺は機嫌を損ねるかと思いきゃ、いつもより執拗に尿の臭いをかぎ、大便の臭いを嗅ぐ。ま、変態スケベジジイにとっては、なんともタマラン美少女からのプレゼントだったのか・・・??美少女パピヨンはその後、何事もなかったかのように玄関の臨時ダンボール箱におさまり、私を見上げてにこやかに愛嬌を振りまいているのであった。




4146.お笑い愛犬物語/76/いったい何を食べて育ったんじゃイ? 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:4月27日(水) 7時20分

■なんで?ドッグフードを食べへんの?
 この姫犬め、マック爺やチョースケに与えているドッグフードには見向きもしない。ま、口が小さいので直径10-15ミリの粒は、姫にとっては相当にデカイ。そこてぜ水に漬けてふやかしてあげれば食べるのである。それでもしょーがなくて・・・という感じで好き好んで食べる、といった風ではない。

 そこでソーセージを与えると、即、食べる。
 ウィンナーにも飛びつく
 ケーキにも飛びつく
 ポテトフライにも
 お菓子類にも

 でもマック爺やチョースケの大好きな御飯粒は・・・食べない。

 そりゃあまぁ、お育ちのヨロシイことで、と皮肉のひとつでも言いたくなってしまう姫犬のパピヨン。犬のクセにドッグフードに飛びつかず、米粒にもノー。


■アンタ、ほんとに犬かいな?
 ま、室内犬で始終、食卓の周りをうろついて可愛がられていれば、人間に食べる物のオコボレを貰い続けている室内犬の食生活−−−しかも誰を見ても尻尾を振る八方美人的なキャラ。

 マック爺はエサをくれれば誰でもご主人様だが、それでもエサをくれない他人には吠える。チョースケはエサを知らない人間がエサをくれても・・・多分食べずに吠え掛かる。
「わわわん、おいオマエ、オレにエサをくれるんじゃねぇ!」
と、まぁこれが賢い番犬の鏡だ。

 いったい全体パピヨン姫は、人間と同じような物を食し(特に女と子供の食べ物)、誰にでもシッポを振り、吠えるべき時にも吠えず、いつもちょこんと箱に中に座って、愛嬌を振りまいているだけ−−−−ま、愛玩犬なんてーものはこんなモンだろうが、本気な愛犬家にとっては猫でも無いし、犬でも・・・無い。中途半端な生き物ではある。

 だが・・・可愛いから許す。
ワシという初老のオヤジにも、加齢臭くさいなどとも言わず、蔑視もせず、愛くるしい瞳でジッと見つめてくれると、オジサンにはたまらなく、いとおしくなってしまうのである。これが人間の娘だったなら・・・オジサンは天にも昇ってしまうだろうけど。そうはイカのキン○○ってことか。





4157.お笑い愛犬物語/77/はい、通りますよぅ〜 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:4月29日(金) 5時56分
■犬は外のスパルタ式飼育
 我が家では犬はぜっ〜たいに上に上がっちゃイカン。
たとえ座敷犬だって、外飼い、もしくは玄関飼いなのだ。理由はそれでなくても散らかった屋内に、犬の毛やウンコを踏みつけた足跡でもつけられたら。掃除が面倒だし、第一臭くなっちまうから。厳禁中の厳禁!なのである。

 ま、カミナリを恐がって座敷に駆け込んだり、人の目を盗んで座敷で休憩していたマック爺の例外を除いて、我が家では有り得ない事なのである。

 世の中には犬をネコっ可愛がりしている愛犬家もいるが、ワシの場合はこと犬に関しては、まるで息子に対するようにビッシビッシの叱咤激励・質実剛健のスパルタン教育なのだ。

 したがってチョースケは玄関の上がりがまちに前足をかけることさえ禁止した教育をしているため、絶対につま先さえ上げることはない。マック爺はしょっちゅうだが、というか何度叱っても両方の前足をあげる。ま、マック爺の場合は頭に問題があるので、ある程度はやむなしと諦めてはいるのだが・・・。


■はい、通りますよ、通りますよ
 昨夜のことだ。
『あっ、マックが上がってきた!』
とは息子の声。
『えっ!?』
と思って振り向くと、『はい、通りますよ、通りますよぅ〜』
と、そこには堂々と奥の座敷へ向かうマック爺の汚い尻が見えた。

 妻がマックを呼びに奥座敷へ行くと、そこでマック爺は当然の如く、カーペーットの上に横になっていたという。
『こら、マック爺、外だよ、外!』
と言って首輪を引っ張るが、このジジイめ、散歩のとき以外は、首輪を引っ張られると付いて来ないという、綱引き状態になるガンコ犬。ま、そんな時はエサで懐柔される馬鹿犬だから問題ないが。

 それにしても目も見えず、鼻も臭わず、歯も悪く、、性欲も失せて、食欲と排泄欲だけのマック爺はある意味、天国の住人のようでもある。ただし加齢臭がヒドイ。



4169.お笑い愛犬物語/78/持ち主現る 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:5月1日(日) 18時41分

■告示してあったのに・・・
 ウチの家の前に『迷い犬 パピヨン 預かり中』って、タテ・ヨコ1メートルほどの板に描いて立てかけていたのだが、誰も気付かなかった。
ことに毎日のように近所の6歳の子どもが、同じく6歳の友人の家に行くため家の前を通っているが、全く気付かなかったらしい。当たり前か・・・字ぃ読めへんわ。

 ま、それは置いていても、『あっ、この犬、ウチのマルちゃんだ』だと−−−。『ほんとか?じゃあ父ちゃんかネェちゃん連れて木な』ってんで、おネェちゃんと父ちゃんに来てもらった。ネェちゃんは首輪を見て、『あっ、ウチのチビだ』って。

 えっ、なんで?マルじゃないの?
『いやいや、ウチも拾って来てまだ日が浅いからさぁ、おネェちゃんはチビって名付けたし、息子はマルって名前を付けちゃって。それぞれが好きな名前を呼んでるんだよ』
『で?いつころ拾ってきたの?』
『ま、1-2週間前かなぁ』

 ってことで、ま、いいか・・・とりあえず一件落着でパピヨン姫の里帰りと相成った。このときのチョースケの寂しそうな表情って言ったらなかった。

 マック爺の場合は・・・割れ関せず・・・っていうか、人が来てるのも分からず、日向ぼっこしてウツラウツラ舟を漕いでいる。ったく天国の住人は違うワナ。

 それにしてもパピ姫ったら、ワシらとの別れが寂しいわけでもなく、前の飼い主にシッポをフリフリしながら愛嬌を振りまいて去って行きマシタ・・・。玄関にはパピ姫のベッドてあるダンボール箱がポツン。ワシも心に穴が開いたようだった。


■パピ姫、またまた家出の図
 我が家に3日。そして元の飼い主に行って2日後。近所からウチに電話がかかってきた。
『お宅で預かっているという小型犬が、ウチに迷って来たんですよ』って。

 あれぇ、それはKさんちの犬ってんで返したんだけど・・・それにしても遂げてたったの2日目でまた逃走。いい加減な犬の飼い方をしているなぁとは思うが、人それぞれの犬の飼い方がある。Kさんちの場合は、子どもたちは犬を可愛がるんだけど、家族に1人犬が嫌いな人がいて、蹴っ飛ばすんだって。そりゃ、ちっちゃい犬だし人間のキックは痛かろう。犬も逃げたくもなるワケだわな。

 ワシ、思った。
近所でタヌキや猫が道路を横断しようとして轢死しているのを見たが、ふのパピヨン姫もいずれはそういう運命にあるのか・・・。ウチならいつだって引き取ってもいいのだが・・・。

■梅酒のウメだって食べちゃうイヤシイ胃袋犬、マック爺。先日なんか竹の子の皮を食ってたワイ。飼い主ながら情けなくなっちまう。




4175.お笑い愛犬物語/79/パピちゃんの家出 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:5月3日(火) 18時8分

■おや?パピ姫、どーしたの?
 朝、さかんにチョースケが吠えるので、外へ出てみると、柵の外にちっちゃなパピ姫が顔を覗かせ、私の方を見て千切れるほど尻尾を振っている。
『あれぇ?パピ姫、どーしたの?』
よくよく見れば首に紐が付いてない。

 ということは・・・家からそっと逃げてワシの家に来たのだ。ま、何とも可愛らしい。なんとも愛らしい。なんともいたいけない。しかもワシを見上げて、そして呼び寄せた妻をも見上げて、息子をも見上げて、尻尾をちぎれるほど振っているのだ。
『おお、そうかいそーかい。またイジメられたのかい』
オイラは優しく抱き上げて、急ごしらえのダンボールハウスを用意し、中にフカフカの便座カバーを敷いてやった。

 けどな・・・パピ姫は他人の飼い犬。
いくらワシの家に逃げてきたとはいえ、ワシの家で飼う訳にはイカンのよ。そう思ったワシはパピ姫を連れてKさんの家へ。だが休日の朝8時ということもあり、Kさんちは誰も出てこない。まだ寝ているのだろうか・・・けど玄関は開く。ここが田舎のいいところ^^。

 玄関を開けてパピ姫をそっと置いて、後ろ髪を引かれる思いで立ち去ったのである・・・。



4180.お笑い愛犬物語/80/パピちゃんの家出-2 返信 引用

名前:のなか悟空 日付:5月6日(金) 8時29分

■またパピ姫が・・・
 朝、なんとなく外の犬たちの落ち着きが無いので、外へ出てみたら・・・あらま、またパピ姫が家出をして我が家に。犬たちと庭を仕切っている工事現場のゲートの前で、千切れるほど尻尾を振っているバビ姫。

『おお、姫や姫、また来たのかい〜、ささ、はいんなさい』
オイラはパピ姫を抱いて迎え入れ、玄関にパピ姫用のダンボールハウスを用意した。ためしにドッグフードを手の平で与えると、ガツガツ食べる。

 以前はドッグフードなんぞには見向きもしなかったのに・・・
『あれまぁ、腹減ってるみたいだぜ。ほれほれ、たーんと食べな』−−−ということは・・・Kさん宅ではちゃんとエサやってんのかなぁ・・・などと意地の悪い姑のような気持ちさえ湧いてくる。


■マック爺、いい加減やめろ!
 ここで一番喜んだのはマック爺。
も〜ぅ、パピ姫の周りを、熱帯の空気のようにベトベトにまつわり付き、アソコといわずここといわず舐めくり回す。ここでアソコを嘗め回され続けたパピ姫は、条件反射で例によってオートマチックで開〜脚。ま、畜生は正直だからね。本能を隠さないワナ。


■やっぱりこの犬、くさ〜い! 
 拾って来た時もそうだったが、なんだかパピ姫ってくさ〜い・・・。オカシイぞ・・・洗ったのは1週間ほど前だが、こんなにすっぱ臭いはずはない。メス犬だからか・・・?もしかして生理中なのか・・・?よぅワカラン・・・??

 そこで妻が結論を出した。
『マックが舐め回し過ぎなのよ。マック爺の加齢臭の唾液でベトベトになってしまうから臭いのよ』
(なぁ〜るほど!)
それはあるやも知れぬ。加齢犬のベトベトでエロエロな唾液で嘗め回されたんじゃ、その臭いには閉口してしまうわ。ありうる。


■玄関でオシッコした跡が・・・
 あっ、玄関でオシッコした跡がある!
まさか、パピ姫は外までしにいっていたはずだし、チョースケは絶対に玄関なんぞではしない。でも尿の跡の面積が狭い・・・やっぱりパピ姫か・・・??

 そう思って玄関の外を見ると・・・そこではマック爺がチョースケの小屋に小便をかけたり、チョースケの食器に小便をかけたりしているマック爺の片足を上げた下半身が目に映った。

 犯人はマック爺か!ったくあのバカ犬め!
そういえば奴は繋がれてない事をいいことに、アッチでション、こっちでション、ことにチョースケの繋がれているチョースケのエリア内では、報復の如くマーキングをして回っている。その延長線上で玄関にもしたのである。玄関の場合は脚を上げずに座ってする。

 マック爺の加齢臭の唾液で嘗め回されたパピ姫の『すっぱ臭い』臭いと、マック爺のマーキング尿の臭いが混じって、なんだか不快。ワシらは住人だから、ま、慣れてはいるが、もし客人がきたら不快だろう。全て悪臭の根源はマック爺にあるのだ。近いうち玄関を水洗いすっぺ。やれやれ、





お笑い愛犬物語/1〜8もありますが、リンクしていません。っていうか出来ません。涙。




















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